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説明会について思うこと


 みなさん、こんにちは。学校も始まり、かつ教養区分1次試験合格発表直前のためか、ここのところ弊社のHPへのアクセスも低調に推移しています(PV数に変化がほとんど見られないところから察するに、日常的に訪問してる方がかなり以前のブログまで閲覧しているのだと思います)。うちの学生に関しては自己採点結果を一通り報告してもらっていますので、個別に「2次対策に集中すべき」「来春に向けて本格的に始動するように」と既に伝えてあるので、各人それぞれ自分の課題遂行に向けて動いています(と、信じています…)。

 今月初め、前職時代のゼミ生だった経産省の5年目職員(現在、内閣府出向中)が、ゼミOBとして現役受講生を前に、経産省・内閣府における経験をもとに国家公務員として働くことについて1.5時間ほどにわたり語ってくれました。 まったく宣伝してこなかったのは、このイベントは経産省、内閣府の採用活動とは全く無関係で、私にとって、東大はじめ一部の大学で頻繁に開催されているゼミOBによる説明会と同様の位置付けだったからです(当然ながら、金銭授受なんか一切ありません…というより、私、そんな余裕ありません…) 。

 実は、今回のようなゼミOBによるイベントは今年に入って3回目で、1回目は現在札幌国税局に赴任している財務省の3年目職員が、入省後の経験から感じたことや国家公務員を目指すうえで必要な心構え等について夜10時過ぎまで語ってくれました。2回目は、今や有名人になっている元経産省職員の宇佐美典也君が著書の宣伝がてら2時間ほど講演をしてくれました(いずれも完全に内輪向けイベントだったので、受講生以外には一切告知をしてきませんでした)。

 受講生の反応を見ると、公式の採用説明会よりも、自分が経験してきた業務についての反省点や再考などを率直に語るイベントの方が好まれるようです。 地方はまだまだですが、今や採用に関係するイベントは東京では夏休み以降頻繁に開催されており、秋以降になると、平日はほとんど毎日どこかの省庁がイベントを開催しています。これまでの公務員に対するイメージとは異なる等身大の姿を知ってもらおうと、採用側が積極的に活動している様子はこちらにも十分すぎるくらい伝わってきますが、肝心な受け手である学生の思考や行動が保守的であるため、互いの想いが空回りしているように見受けられます(あくまで、私の視界に映る範囲の話ですが…)。

 ただ、そうした保守性の背景に、公務員に対する積もり積もった毀誉褒貶に加え、時代の変化にもかかわらず自分の時の経験のみで就活生に助言する元職の方々の存在があることは明白であり、そのことを考慮すると、学生の行動に致し方ない面があるのも事実です。特に後者については、私自身、大学で教鞭をとるようになって初めて気づかされました。これだけ人物重視が顕著で、採用における試験の順位の重要度がほとんどなくなっているにもかかわらず、「順位や大学によって採用可能性が大きく左右されるのではないか?」という問い合わせがきます(しかも、そのほとんどは匿名です。もし、私が「あなたのおっしゃる通り、順位や大学名が幅を利かせる世界ですよ!」と言ったら、公務員志望をやめるのでしょうか?その程度の想いしかないのなら、最初から違う選択をすべきだと思うのですが…)。

 説明会についても同様です。参加すべき説明会、どちらでもよい説明会、重要度の低い説明会…等、まるでランキング付けでもしてるかのような学生を見ますし、こちらにも「これは参加すべきですか?」という問い合わせが頻繁にきます。さすがに、これだけ沢山説明会が開催されているにもかかわらず、1度も参加しないまま官庁訪問にやってきて「第1志望です!」と言うのは変ですが、10回参加した人が3~4回しか参加していない人より有利ということはありません。ゆえに、参加したいと思ったものに積極的に参加すればよいだけであり、同じ内容の説明会に何度も無理に参加する必要はどこにもありません(話す側も「同じ話何度も聞いてどうすんの?」と困惑するだけです)。

 秘書課による説明会であれ、ゼミOBによる内輪のイベントであれ、採用の有利不利で言われれば、うちで開催するイベントは採用活動とは直結していません。ただ、すべてのイベントが少人数制なので、知りたいことは何でも質問できますし、現職の方と知り合えるという点ではかなりお得だと自負しています。なので、あまり変に肩ひじ張らず、積極的に参加することをおススメします。ただし、説明会ばかり参加して、肝心な試験勉強を疎かにしては台無しです!(こういう学生はかなり多いので、本当に注意してくださいね)

 みなさんの参考にしてもらえればと思います。なお、ちょっとしつこいようですが、教養区分の2次試験対策が気になる方は、是非こちらもご覧ください。  それではまた


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