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合格の喜びに浸る暇あれば、自分の言葉で語り尽くすことに集中しよう!


 みなさん、こんにちは。昨日は、国家公務員総合職試験の最終合格発表がありました。合格者の方には喜んでいるところに水を差すようで申し訳ないのですが、合格の垣根が低くなっていることに加え、総合職試験はここからが本番なので、予備校講師としての感慨はこの時点ではほとんどありません。むしろ、7月4日(水)からの官庁訪問で無内定者を出してしまう恐怖と、5年前の創業以来ずっと対峙し続けています。

水曜日からいよいよ官庁訪問が始まりますが、そんな合格発表日当日の3年生向け講義時に、メディアに数多く登場し、また現在話題性ある著書を世に問うている宇佐美典也氏が遊びに来てくれました(前回ブログにも紹介してありますが、池田講師の前職時代の受講生です)。本人は私に著書を渡してすぐ撤収…のつもりだったようですが、せっかくの機会ですので、官庁訪問間近の4年生の希望者にも声をかけ、宇佐美氏には、後輩に対して自由にしゃべってもらうことにしました(教室入ったらガチ講義で、しかもその講義を切り上げて、「何でもいいから話をしてくれ」とやられたのですから、彼も面食らったことでしょう…)。

 官庁訪問が来週水曜から開始ということを聞いて、4年生に対して開口一番「こんなとこ来てる場合じゃない!」から、2時間近いQ&A形式による特別講義がスタートしました。経産省退官後から現在までの紆余曲折をざっくりと語ったのち、原発をはじめとするエネルギー問題、異次元の金融緩和に伴う日銀による国債大量引受の効果と副作用、霞が関勤務時代のさまざまな裏話など、官庁訪問に臨む4年生および試験勉強に勤しむ3年生いずれの受講生にも興味深い話を沢山してくれました。話の内容の多くは最新刊の『逃げられない世代~日本型「先送り」システムの限界』(新潮新書)に掲載されていますので、そちらを買って読んでもらえればと思います。

宇佐美氏が帰宅した後も4年生は、夜12時近くまで自分の原体験を深堀させたりといった作業をずーっと繰り返していました。なので、昨日の最終合格発表も喜んでいる学生はほとんどいませんでしたがそんな彼らにとって、宇佐美氏の特別講義は、官庁訪問が近づくことで、日々心の余裕をなくしている彼らには大いに励みになったことと思います。

 不安が募り押しつぶされそうになると、人は本性を顕しはじめます。真偽定かでない情報に右往左往する人、ある程度のところで見切りをつけ、あとは出たとこ勝負で臨む人、ちょっとでも不安が生じると虱潰しにかかり、極限までリスク低減を図る人…。毎年のことですが、いま官僚として活躍している人であっても、2次試験終了後からの自分の不安感との闘いは凄まじいものです。「そこまでしなくても大丈夫!」と気休めを言おうものなら、うちのHPにある「内定獲得までの徹底的なサポート」の部分を写メしてくるので、お客あっての私は当然付き合わざるを得ません…。でも、今考えれば、徹底したサポートを掲げている以上、これが当然の姿なのかもしれません(予備校での学習考えてる人は、講義のコマ数とかよりも、きつくなる2次試験~官庁訪問の時期にどうサポートしてくれるのかで判断するとよいですよ)。

 「官庁訪問不安だ…」という人に対して、私はこう言っています。「口走るだけの無駄口叩く暇あれば、虱潰しに不安感を消す行動をとれ。」耳に心地よい言葉は、一時、不安感を和らげてくれますが、すぐに元通りになりますので、おススメできません。48時間くらい寝なくても死ぬことはありませんので(こんなこと言ってるから、霞が関の不夜城状態は改まらないのかもしれませんね…)、不安を徹底的につぶしていく作業をしてみましょう。それが官庁訪問に対峙する一番良い方法だと思います。

 この期間、CIMAアカデミーは24時間体制(正確に言うと、日中はみんな官庁訪問に出払っているため、昼間休ませてもらっていますが・・・)で官庁訪問に臨んでいる受講生のフォローをしているため、変な時間にブログを更新するかと思いますが、お付き合いくださいますようお願いいたします(ただし、以前より言っているように、官庁訪問のことを書くつもりはありません)。

 それでは、また。


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