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いろいろありますが、勉強してください!


 みなさん、こんにちは。3月に入りCIMAアカデミーは恒例の択一向け小テストの時期に入りました。毎年のことながら、最初のうちは本当に皆さん出来が悪いです。こちらは過去問のアレンジ感覚なので、マニアックな問題は全く出題していないつもりなのですが、受講生側はというと、落ち込む、自信喪失する、進路変更を考える、フェードアウトしたくなる…とにかくネガティブ思考に陥る傾向にあるようです。しかし、最後まで耐え抜けば、最低でも最終合格までは辿り着きますので、とにかく頑張ってください!

 昨日の講義後に、財務官僚として活躍している元受講生2名が遊びに来てくれました。かなり前より「遊びに行く」との約束をしており、どうせなら現受講生にも、特定省庁の職員としてではなく予備校の先輩として、不安に感じることなどを率直に聞いてもらおう、と告知はしていました。ただ、昨日は大きな出来事があったため(何があったのかは自分で調べてください)、正直言って、延期も覚悟していました。が、予定よりは遅れましたが、先に一人がやってきて自己紹介&質問会がはじまりました。もう一人はさらに遅れて夜11時近くになってしまったので、さすがに志望度の高い学生以外は帰ってしまいましたが、私個人は、久しぶりに教え子の元気な姿がみられて安心しました。

 昔から官僚叩きはありますが、最近は真偽が明らかでないにもかかわらず、皆が観たがっているストーリーを誰かが作り上げ、そして勧善懲悪を声高に叫ぶ行為が目立っているように、私の眼には映ります。おそらく、そこには画一的な官僚像が描かれ、あるいはイメージされているのでしょうが、私は「官僚」という言葉を聞いたとき、巣立っていった多くの元受講生の顔が真っ先に浮かびます(誰の顔が出てくるのかは、その時々で異なります)。いま好奇の眼差しで見られているであろう財務省だけでも、両手両足じゃ収まらない人数の顔が浮かびます。

 それゆえ、多くのメディアに登場する画一的でネガティブな官僚像にはどうしても違和感があります。もちろん、仕事のキツサ、辛さはあるのでしょうが、それはどんな職業でもありえます。ただ、粛々と仕事をこなしていても職場内を除いてほとんど誰にも感謝されず、何か疑惑が生じると(事の真偽はロクに確かめることもなく)全員が一斉に犯罪者呼ばわりされる…こんな職業、この国では他にちょっと見当たらないように思われますし、その責任は全国津々浦々に拡散された画一的でネガティブな官僚像にあることは間違いないでしょう。

 この1年余りの官僚叩きを目にして、私ですら「もう総合職試験なんて、志を持った人間が目指すものではないのかな…」と思ってしまうくらいですから、いま試験勉強をしている学生は口にすることはないものの、もっと動揺しているのかもしれません。そんなときに、来週以降もっと周囲が騒がしくなるにもかかわらず、後輩を激励しに来てくれた卒業生には感謝の言葉しかありません。あとは、現受講生に彼らの思いが伝わってくれることを願うばかりです。

 気分が晴れない一日でしたが、もらったパンフレットをパラパラめくったら、私が予備校講師としてはじめて受け持ったゼミ生が見開き2ページに渡り登場しているではないですか!スケールの大きな仕事を担っていることに感銘するとともに時間の流れの速さを意識させられました。他にも、何人もの元ゼミ生が元気な姿を冊子に寄せていることに嬉しくなりました。こういう形で、活躍の様子が伝わるのはいいですね!これからは、年を追うごとに配布物を通じて活躍を知る機会が増えるかも、と思うと、逆風の真っただ中にはあるけれど、官僚を目指す学生のサポートを続けるモチベーションが高まりますね。

 現職官僚で、このブログを読んでくれている方がどのくらいいるのかはわかりませんが、私にとって、「官僚」とは、自分のところを巣立っていった皆さん一人一人の喜怒哀楽を含めた姿そのものです。そのように物事を見ている部外者も存在していることを知ってもらえればと思います。

それでは、また。


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