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内定者とそうでない人の違いとは…


 みなさん、こんにちは。学校の定期テストも終わり夏休みに入った人が殆どだと思いますが(私はお盆前が採点&成績評価の締切で、まだ200名分残ってます…)、先週(8月2日)より、教養区分試験の申込受け付けが開始されました。公務員志望かどうかにかかわらず、3年生の方は職業選択の視野を広げる意味で申し込んでおくといいですよ。

 官庁訪問終了から3週間余経ちましたが、この間、内定者が代わる代わる遊びに来てくれて、官庁訪問を通じて感じたことをいろいろ話してくれました。一方で、先週より外部生向けの官庁訪問アドバイザリーがスタートしました。HPにも記載していますが、CIMAアカデミーの官庁訪問アドバイザリーはこれまで受講生限定で、最終合格者であろうとも受講履歴がない人はお断りしてきました。

 官僚不人気が依然長続きする一方で、体感的に官庁訪問再挑戦者が増加している現状を鑑みて、いつまでも受講生のみに門戸を開かないことでは、会社はもちろん総合職試験にも未来がないと思い、今年から官庁訪問経験者限定ですが、外部生も受講対象とすることにしました(当面は完全個別指導で、学生がある程度慣れてきたら集団指導に切り替える予定です)。

 こうした事情もあり、この1週間は内定者と無内定者の双方と多くの時間を接してきました。前者は短い人で7~8か月長い人で1年以上講義等で私と関わってきた人、後者はこれまでの接点が皆無でこれから関係が構築されていくわけですから、現時点では公平な評価は下せませんし、贔屓目で見てしまいがちになりますが、敢えて言うのならば、「言葉の力の差」(人によっては本気度と言うのかもしれませんが、私はそれだと無内定者は本気じゃなかったと見做されかねないので、違うと思います)が立場を分けたのかな、と認識しています。

 もちろん、それは流暢に話すとか、棒読みにならず抑揚をつけて話すとか、表面上のテクニックの話ではありません。発した言葉がその人自身とちゃんと紐づいた内容であるかどうかだと言えます。内定者であるかどうか問わず、最初はほとんどの人は、好き嫌いといった感情から志望動機を考えます。そのこと自体は何の問題もありません。問題なのはその先です。多くの人は、いかに好きであるかをアピールする方向に向かうようですが、私は学生に必ず言うのは「なんで、それが好き(あるいは嫌い)なの?好きなのってそれだけ?もっと挙げてみて。君が好きって感情が湧くのはどんな場合?」

 こんな調子で徹底的に内なる自分の声に問いかけるように仕向けていきます。こんなの最初からうまく答えられる人なんていません。一人に付き数十時間は楽にかかりますし、それは普段の経済学の講義でも同様です。そうした作業を繰り返した結果が、「言葉の力の差」となって表れたように思います。そういう観点から、科目の勉強は指導するけれど、面接や官庁訪問対策は学生同士の自主学習に委ねるのって、私には詐欺行為としか映らないのです。

 もちろん、自主学習のスタイルが合う人がいるのは事実ですが、それならばそういった人には最初から予備校なんか不要なんですよね。東大や京大でやってる自主学習サークルで十分だと思います。ただ、方法論を理解しないと自主学習は十分な効果は得られませんし、自身の進捗状況を同じ受験生以外の人間にきちんとチェックしてもらう作業はどうしても必要になります。

 無内定者の方は、内定者に比べて能力が劣っていた訳でもなければ、人間性を否定されたのでもありません。今回の官庁訪問に向けてあなた方が捏造(しっかり自分を見つめてこなかった以上、この言葉を使わざるを得ません)してきた自分自身が相手に受け入れられなかったということに過ぎません。ただし、振られた事実に変わりはないのですから、今回訪問したところで働きたいという思いがどうしても消えないのならば、捏造した自分自身をゼロベースで見直す必要があるでしょう。そうした長期間を要する作業よりも、「チャンスがある限りチャレンジする!」などと自分を慰め、教養区分に出願し12月官庁訪問を志向した先に未来があるとは到底思えません…。

 もう一度官庁訪問に臨もうと考えている人は、今はまだ内定者と接することはつらいかもしれません(当面個別指導でいくと書いたのはそのためでもあります)。でも、ずーっと昔から内定者を見てきた私の眼から見て、内定獲得に至るまでの歩みは、お世辞にも順当さからは遠くかけ離れたものです。官庁訪問直前なのに口に出すのも憚られるような経験もしてきているし、私が悪態ついて匙を投げそうになったことだって沢山あります。そこには、現在補佐クラスであなた方が羨望の眼差しで見るような官僚も沢山含まれます。つまり、内定者だって、1年前は今のあなたがたと同じ心境だったのですから、異次元の世界の人のように捉えるのはやめましょう。自信なさげにみられてしまいます。

 いずれにせよ、もう一度官庁訪問に臨もうと考えたからには、試験勉強と同じかそれ以上の時間と手間がかかります。そのことは忘れないでください。そして、あなたがたの伴走者としてCIMAアカデミーを選んでいただければ幸いです。ご連絡お待ちしています。

それでは、また。


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