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内々定者が遊びに来てくれました!


 みなさん、こんにちは。教養区分試験を申し込んだ人は受験勉強進んでいますか。昨日は、受講生には以前より予告していたのですが、今年の官庁訪問における内々定者2名が遊びに来て、現受講生の前で、今年の就活において自分自身が経験し感じたことについて、1時間ほどいろいろ話してくれました(経産省や政府系金融機関のインターンシップに参加中の学生が多かったため、5人しか参加者がいなかったのが残念でしたが…)。

 「なぜ、○○省を選んだのですか?」という志望動機はもちろんのこと、教養区分あるいは経済区分合格に向けた勉強法、インターンシップに参加する度に楽しくて志望先がブレブレになってしまうという悩みや、さらには(これは東大生にありがちな質問ですが…)教養区分2次試験と大学の定期試験がかぶった場合の対処法など、非常に多岐に渡る質問がなされたのですが、今の学生の時間感覚に私は不思議な気がしてなりませんでした。

 一つ質問がなされ、それに対して内々定者が答える。すると、沈黙の時間が流れる…。「もう質問が出尽くしたかな?」と思い、お開きと私が言ったところ、誰も帰らない…(誰かに遠慮しているわけでもなさそうです)。しばらくして思い出したかのように誰かが質問をし、内々定者はそれに対し丁寧に答えていく…。こんなやりとりが1時間続きました。もしかしたら、3年生は内々定者を目の前にして、萎縮しているのかもしれません。就活終了直後における1年の差は人間的に大きな差となって表れるので、当然と言えばそれまでなのですが、あまりにも自信を喪失している様子がありありの場合は、必ず次のように語るようにしています。

「君らは、内定者と自分を比べてその隔たりの大きさに意気消沈しているのかもしれないが、彼らは結果を残したのだから意図的かどうかはともかく、第3者から見て自信に満ちた話しぶりになるのは当然だ。でも、そこに至るまでの歩みは、お世辞にも順当さからは遠くかけ離れたものだ。口に出すのも憚られるような経験もしてきているし、私が悪態ついて匙を投げそうになったことだって、現在補佐クラスで君らが羨望の眼差しで見るような官僚も含め数えきれないくらいいる。むしろ、安心してみていられたのなんて数えるほどしかいない。ただ、他人に自分の恥部をすすんで曝け出すような奴はいないから、君らからすれば、内定者や現職組は、皆とんでもなく有能な人間にしか見えないのは当然だ。でも、内定者だって、1年前は今の君らと同じ心境だったんだ。」

 昔も今も、自分に自信が持てないやら、自信を持つにはどうすればいいですか、といった相談が多数寄せられます。でも、長年受講生を見てきた私に言わせれば、自信って後付けでやってくるものなので、求めたくなる気持ちはわかるけれど、試験期間中に得られるとすれば、いわゆる上位で合格することくらいで、それだって、官庁訪問が始まってしまえば、増幅する不安の前に、あっという間に打ち消されてしまいます。

 実は、試験において最も大切なのは、自分のこれまでの努力を「信じる」ことができる気持ちだと、私は思っています。受講生に対して、私は幾度となく次のように言っています。

「君ら、誰の下で勉強してると思ってんだ?」

 もちろん、この言葉を発するとき、私は怖くて仕方ありません。でも、「信じる」気持ちをもつことができれば、前にすすむことができますよ。

 そんな皆さんに、説明会のお知らせです。昨年来、CIMAアカデミーはアガルートアカデミーと共催で省庁別少人数説明会を実施していますが、今年も9月下旬より開催します。第1弾は農林水産省です。

日時:9月20日(木)18:30~(2時間程度)

講演者:白鳥 幹久・環境省 環境再生・資源循環局 総務課課長補佐

(平成21年農林水産省入省)

後半は、秘書課採用担当者およびCIMAアカデミーOB職員も交えた座談会も実施します。詳細は、こちらをご覧ください。

 国家公務員志望かどうかにかかわらず、この時期はいろんなところに目を向けるのがいいですよ。視野の狭い人は最終的に、相手にされなくなりますので…。そして、いろんなところに目を向けることで知識も蓄積され、そのことがやがて自信にもつながっていきます。

 それではまた。


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