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官庁訪問の準備に勤しんでいる人へ


 みなさん、こんにちは。院卒区分受験の方は、政策課題討議&人物試験の準備に勤しんでいる方も多いことと思いますが、CIMAの院卒区分受験生は初日に終わってしまいましたので、課題テーマについてもすでに把握しています。教養区分と異なり、院卒区分の場合、グループによって課題は違うのですが、万が一という事態に備え、これ以上語るのはやめておきます。これからの方は是非頑張ってください。

 日曜日のNHK昼のニュースでG20財務相・中央銀行総裁会議のニュースをボーっと見ていたら、数年前の受講生が1秒ほど割と大きめで映っていてビックリしました(すみません、私、嘘つきました。本人が「私、アップで映ってます!」とアピールしてきて、確認したのが本当のところです)。

 彼女は財務本省の職員でもなければ金融庁でも外務省職員でもありません。だけど、こういった仕事に携わる機会が得られました。いま、来るべき官庁訪問に備え、受験生の多くは志望動機を一生懸命固めていると思いますが、仕事から志望動機作成に入っていく人が殆どなのが実情でしょう(仕方ないと言われればそれまでですが…)。でも、それならば一般職でも専門職でもいいじゃないですか?

 ICTに入ったはずなのに自治体職員として数年勤務したり、総務自治に入省したはずなのに日銀に出向したり、国交省に入省したはずなのに公正取引委員会にいる…私の周囲をちょっと見渡しただけで、件の彼女以外にもさまざまなステージで活躍している職員は山ほどいます。他省庁への出向なんてごく普通です。そうした働き方の下で、自分が総合職に拘るのは何故なのか、残り2週間考え込んでみたらどうでしょうか?

 官庁訪問の相談に関して、受講生の場合、官庁訪問終了までがコースの対象なので、普通にいつでも訪問カードの内容および様々な場面を想定した模擬面接を行っています(あとは、受講生本人が積極的に活用するかどうかです…)。一方で、ブログの愛読者の方から「官庁訪問対策の指導をしてもらえませんか?」という相談が毎年きますが、過去のブログにも書いてある通り、CIMAアカデミーは創業以来、外部生の方に向けた官庁訪問対策講座はご用意しておりません(一昨年より、既受講生および単科講座生の方については対象にしていますが…)。

なぜなら、官庁訪問対策において指導する側にとって一番求められるのは、一人一人の学生の性格等を可能な限り把握しておくことだからです。しかも、学生のことを知るのって、ちょっとやそっとの時間では絶対無理です。毎回の講義で、私は学生にただ答えを求めるのではなく、どうしてそう思ったのか根拠についても突っ込んだ質問をしていますが、それは知識の定着のためだけではなく、就職試験である以上、スタート時点ではどんなにたどたどしくとも、コミュニケーション能力を高めることなくしては採用にたどり着かないからです。

 とはいえ、「人前で話すことには絶対の自信があるけれど、そもそも全く情報がなくて勝手事情が分からないから、個別の進行過程について一通り教えてもらうとともに訪問カードを基に模擬面接をしてほしい!」という人もいるかと思いますので、そんな方は、協力関係にあるアガルート・アカデミーの講座をオススメします(私が講義および面接を担当しています…)。ご検討いただければ幸いです。https://www.agaroot.jp/komuin/list/kokkasogo_kanchohoumon-2/

 SNSから得られる知識をたくさん吸収して、採用活動における様々なシグナルばかり知って安心したり、志望省庁が刊行する白書の知識をたくさん詰め込んで、周囲からちょっとばかし政策通として見られていることに得意げになっていても、そんな表面だけのアドバンテージは、官庁訪問初日に木端微塵に打ち砕かれます。下手すりゃ、自分より劣っているとみなしていた勉強仲間(こういう考えこそ傲慢であり、官民問わず就活で最も忌み嫌われることだと思いますが…)があっさり内々定を獲得する…。そうなりたくなければ、志望動機をブラッシュアップさせていくことが一番の近道でしょうし、総合職に対するあなた方の思い入れが強いのならば、自然とそのように対処していくことと思います。

 私も、自分のところで抱えている受講生のことが大事ですので、これ以上のことについては、官庁訪問が終わるまで差し控えます。どうしても情報を得たいという方は、去年のブログをご覧ください(どれだけお役にたてるのかはわかりませんが…)。いまは、G20福岡の仕事から解放された彼女が寝過ごすことなく無事自宅へ戻ることができるよう祈ることにします。それでは、また。


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