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しつこいようですが、公務員試験は就職試験です!


 みなさん、こんにちは。4月になり新しい元号も決まり、そして、今年の国家公務員総合職試験の出願受付けも開始されました。手続きはすべてインターネットで簡単なので後回しにしがちですが、出願期間が短いので忘れずに手続きしましょう!エイプリルフールということもあり、SNSにはフェイクが満ち溢れていますが(直接発信してなくても、普段からリツイート等で無意識のうちに嘘ツキに加担しているのに、まだ物足りないんですかね?)、どうもこのブログで嘘を書くことは許されない雰囲気なので、普段通りの調子で書きます。

前回のブログにおいて、法律区分と経済区分の採用予定数が減少することを書き、またTwitterでは、最新の発表において経済区分の採用予定数が更に減少することを伝えました。採用予定数と実際の採用数には毎年かなりの乖離があるので(人事院のHPをご覧になればわかりますが、法律も経済も、実際の採用数はもっと少ないです…)、各省庁の実際の採用活動に影響があるとは思われませんが、一次試験および最終合格者数は今年も相当数削減するものと思われます(特に、経済区分は追加削減となっていますので、より削減幅は大きくなると思われます)。

 誤解しないでほしいのは、あくまで、法律・経済区分の採用予定数が減ると言っているだけであり、総合職全体の採用数が減るわけではないということです。最近3年間の実際の試験区分別採用者数について知りたい方はこちらをご覧ください。私が言ってきたことは、あくまで法律区分と経済区分および院卒(行政)のみに該当する内容です。ゆえに、他受験区分の方から質問されても回答は致しかねます。

 ただ、その結果、今年の試験が厳しくなるのかどうかは申込者数次第なので、正直何とも言えません。もともとの採用予定者数が法律に比べ段違いに少ない経済区分の方が削減数が大きいのは、近年の大学生の就職活動における「官僚離れ」がとりわけ経済学部生において顕著である結果を反映したものにすぎません。それに経済区分は、ここ3年ほど択一試験における合格最低点が5割で十分という異常な状態が続いています。18歳までの努力の結果に左右される教養区分と異なり、春試験は大学でそれぞれの専門科目の勉強をした人を選抜するためのものであるからには、大幅な採用予定数削減も仕方ないことと思います。

 一方で、公務員試験は就職試験です。筆記だけ出来てもダメです。就職活動(公務員だけじゃなくて民間も!)と筆記試験勉強を両立させる必要があります。よく高齢受験者(ここでは既卒者という意味で使っており、現役院生は含みません)は不利といいますが、それは就職活動をないがしろにした結果だと私は認識しています。「ちゃんとやっている!」と反論する人はまず、説明会への参加回数至上主義に陥っていないか確認してみることです。わからないようならば、現役大学生の様子を観察してみることをおススメします。

 もちろん、就職活動と筆記試験勉強の両立は大変だと思います。でも、このくらいのやりくりもできない人が、一度に複数のミッションを抱えることが多々ある総合職の仕事に耐えられるとはとても思えません(ここ数年、名刺交換すると、(併)もしくは併任という肩書が増えていることに気づかされ、私の気分も重くなります)。私も強調していますが、説明会等で採用側の人が順位なんか関係ないと言っているのはまさにこの点にあります。順位がいいのは確かに試験勉強をやった証だとは思いますが、その反面、仕事についての理解(具体的な業務や仕組みを知っているかどうかではありません)が欠けていたら何の意味もありません。

 択一試験までの残り1か月、就職活動と筆記試験勉強のバランスをもっと重視してほしいと思います。あくまで一般論ですが、説明会、OB訪問等をそれなりにこなしている現役生は筆記試験に時間を割くべきです。具体的な方法については前回のブログに書いていますので、そちらをご覧ください。

 いつもより短い上、内容に目新しさもありませんが、それでは、また。


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