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官庁訪問対策について

 みなさん、こんにちは。今月最初のブログです。といっても、連日、官庁訪問対策の指導(ES添削や模擬面接)で空き時間がほとんどないし、最終合格の結果はここ数年、全く眼中にないので(総合職試験の場合、最終合格は官庁訪問参加のパスポートに過ぎない上、進路変更する際、履歴書に書くこともままならないため…)、おそらく、これが今月最初で最後のブログになるかもしれません。


 ずいぶん前から機会がある度に、司法試験予備校であるアガルートアカデミーと弊社は協力関係にあり、アガルートさんで販売されている総合職向け官庁訪問対策講座は、私が担当しています。

https://www.agaroot.jp/komuin/list/kokkasogo_kanchohoumon-2/

昨年までは直接指導する学生は毎年1~2名だったのですが、今年は、なぜか講座発売後2日間でいきなり6名登録となり、自分のところの学生指導との時間調整を余儀なくされ、ちょっと驚いています。


 おそらく理由は次の2つが考えられます。第1に、今年の官庁訪問は第1クールがオンラインということもあり、どこもエントリーシートの事前提出が必須であることが挙げられます。事前提出は昨年も実施済のはずですが、昨年は「事前面談会」という名称だったこともあり、地方を中心に多くの学生は本当にただの面談会のつもりでほとんど準備もせず臨んでいたようでした(そのため、後でメディアにさんざん叩かれましたが…)。


 第2に金銭的要因が挙げられます。コロナ禍ということもあり、予備校に大枚はたいて通える学生は少ないですが、一方で、他の公務員試験とは異なり、総合職試験は何の対策もせず臨むのは無謀ともいえます(特に官庁訪問!)。そうした学生にとって、アガルートさんの官庁訪問対策講座は安価で官庁訪問がどのようなものなのかを知り、さらに1回だけとはいえESの指導や模擬面接が受けられるのですから、かなりお得だと思います。


 でも、うちのHPをご覧になれば明らかですが、うちは10万円を超える値段で販売しています(それでも、過去の受講生には値上げすべきだといわれていますし、事実、就活予備校で同規模のものを受講しようと思ったら2倍近い金額が掛かります)。さらに、現実の官庁訪問は延べ2週間、平日は朝から晩まで拘束されます(もちろん、評価されていなければすぐに帰されますので暇になりますが…)。つまり、1回の座学と1回のオンライン上での直接指導のみでは、万全と呼ぶには程遠く、指導後の本人の努力が相当程度求められるのが必須です。


 もちろん、正しい情報を事前に知っておくという点で、たとえ1回限りの付き合いであっても、きちんとした指導を受ける価値はあると思います。というのも、皆さんが思っている以上に、実は総合職試験においてデマが飛び交います。ただでさえ、官庁訪問期間中は精神的に不安定になりやすいのに、デマはいくつか存在する掲示板を通じて拡散しますので、余計に質が悪いです。


 特に、出自についてのデマは本当にひどいです。これだけグローバル化が進んだ日本社会なのですから国際結婚はごく普通にありますし、また昔から日本で暮らしている外国籍の方もたくさんいます。重要なのは、受験生であるみなさん自身が日本国籍を有しているかどうかであって、身内のことは皆さんの採用には関係ありません。こういうことは本来ブログに書く必要もない当たり前の事柄なのですが、「志望動機等で自分の出自については隠すように指導する予備校講師がいて、実際に自分はそう言われた」と最近、学生を指導した際に聞かされ、驚くとともに強い憤りにかられました。


 私はCIMAアカデミーを立ち上げる前、某大手予備校で国家公務員総合職経済区分のゼミを長年担当し、計20年の国家公務員総合職指導歴があります。自分の知る範囲でお話をしますと、親が外国籍の学生は普通にいるし、これまでにも多くいました(CIMAアカデミーでは、近年は毎年のように在籍しています)。で、財務省、警察庁、外務省はじめ多くの省庁で官僚として今もなお仕事をしています。さらに言えば、配偶者が外国籍の人に至ってはそれこそもっと多くいます。


 デマでも、耳に入ってしまえば不安に駆られるのが人間ですが、本来、自分のありとあらゆる背景が志望動機の一端を担っているはずです。それなのに、誰かが言ったデマのために意図的に不都合と思い込まされたものを隠したりすると、その時点で志望動機に矛盾が生じ、むしろ面接相手に怪訝な顔をされ、自己PRもままならなくなります。笑えるデマならばまだ許せますが、出自にかかわるものは当該本人に苦痛を長年にわたり強いることになりますので、黙って見過ごすわけにはいきません。


 今回は出自を事例にお話ししましたが、他にも変な噂に心をかき乱されている人は多くいることと思います。そうした方は、信頼できる人に相談すべきです。誤解のないように言っておきますと、私は自分のところも含め、既に多くの学生を抱えていますので、正直あと1~2名引き受けたらアガルートさんには講座の販売停止をお願いしようかと思っています。それに、私の指導は厳しいので、私への相談はあまりお勧めしません。最後が尻切れトンボになってしまいましたが、本気で官僚を目指すのでしたら、来るべき官庁訪問に向けて、自分の限界を超えるくらいの準備をして臨んでください。

それでは、また。

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政策論文添削を通して感じたこと

2次試験受験の皆様、お疲れさまでした。昼食抜きで4時間の専門記述はキツかったことでしょう(学部生の方は休憩後に2時間の政策論文もあったので疲労困憊だったと思います)。今年のウチは、昨年の教養区分で官庁訪問の権利を得ている学生、および官庁訪問再挑戦のために他社から移ってきた学生ばかりのため、記述試験は1名しか受験していません。ただし、日頃協力関係にあるアガルートさんには法律区分受験生がたくさん在籍し