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不安があるのなら臆せず行動しましょう

執筆者の写真: cimaacademywebcimaacademyweb

みなさん、こんにちは。先週末は内閣府少人数説明会&座談会を開催しました。昨今の官僚不人気から「全然人が来なかったらどうしよう…」と心配しましたが、昨年より若干下回ったものの10名強の学生が参加し、とりあえず安心しました。当日の様子についてはHPに掲載しているので、こちらをご覧ください。

 官僚不人気に対する危機感も手伝い、各省庁の説明会は10年程前と比べて段違いに増加しています。一方で、官僚志望者減少には歯止めがかかっていないのですから、個々の説明会の参加者数は伸び悩み、あるいは減少こそしなくても毎回の参加者は変わり映えがしない、そうした状況が続いていることは想像に難くありません。

 一方、合同説明会ならば多くの学生の参加を促すことはできますが、一度に多くの省庁の資料を入手できることを除けば、参加する学生の満足度は決して高くありません。ウチが単独説明会に拘っているのは、参加する学生の満足度を最大限高めるためでもあります(とカッコイイこと書きましたが、最大の要因は合同説明会実施するだけのキャパシティがないことにあります。もちろん、キャパの問題が解消されたとしても、予備校が合同説明会を開催する必然性がどこにあるのか皆目見当つかないので開催する気はありませんが…)。

 実はCIMAアカデミーでは、不定期ではありますが年に数回、OB受講生である現役官僚が採用チームとは全く無関係に、各自の問題意識に従い自主的に教室にやって来て、受講生に向けて座談会を開催しています(こちらからお願いして開催してるものではないので、講座案内で宣伝していませんが、こうした縦のつながりがあるのがCIMAアカデミーの特徴であります)。今年も今週水曜日に4年目職員が『最近の世の中を見ながら思うこと、考えること、などについての簡単な独白と意見の交換』と題する座談会を受講生向けに開催します。

 次々に顕在化する官僚を取り巻く厳しい環境は、就活を控えた大学生に官僚を職業選択肢から排除させるだけでなく、現役官僚にも様々な想いを抱かせているようです。件のOB受講生も「昨今の永田町・霞が関の報道を見て、学生が何を感じてるのか率直なところを聞ければ」という想いから、今年も受講生に向けた座談会を開催することになりました。現受講生との対話を通してどんな化学反応がみられるのか楽しみです。

現在、CIMAアカデミーHPには来年1月実施予定の、久米 隼人・厚生労働省大臣官房人事課課長補佐による『これからの霞が関での働き方を考える(仮)』と題する講演会を告知しています。今年8月下旬、厚生労働省改革若手チームによる全91ページに及ぶ『厚生労働省の業務・組織改革のための緊急提言』が公表されました。久米君(実は、私の前職時代の受講生です)は、若手チームの代表として根本厚生労働大臣(当時)に提言を手渡すとともに、記者会見で提言の趣旨等について説明していましたので見覚えのある方も多いことでしょう。

 個人的には、提言から、厚労省が変革に向けて動き出そうとする前向き感が伝わってきただけでなく、昔と違い、SNS全盛の時代において都合の悪いことをいつまでも隠し通すことは出来ないという想いを改めて強くしました。その一方で、提言に大きな衝撃を受け、就活の対象から官僚を外した(あるいは外すことを検討している)大学生も多くいることと思われます。

 講演者の久米君も『正直、あの提言がこれからの学生さんにどう響いたのかなというのを今もすごく気にしています。あの情報だけだと、前向き感はあるけど、実態はどうなのと今も不安に思う学生さんがいるのではないかという気もしています』と、語っていました。それゆえ、学生との対話を通じて「厚労省や霞が関で働くことの意義・大変さなどを伝えたい」という強い想いが今回のイベント実現へと繋がりました(採用活動とは全く関係ないし、事実、彼は採用にはかかわっていません)。

 官僚を目指している皆さんは、TV、新聞、ネット等さまざまなメディアから非常に多くの情報を入手していることと思います。それらは、皆さんからすれば所詮、伝聞に過ぎませんが、押し寄せる情報量が膨大であるがゆえに伝聞に振り回され、結果自ら選択肢を狭めてしまいがちです。でも、みなさんの知的水準からすれば、それはあまりにも愚かな行為であると思います。不安に感じることがあるのならば、面倒くさがらず当事者に直接尋ねればいいのです。ご関心のある方は詳細についてHPをご覧ください。

 CIMAアカデミーは筆記対策だけの予備校ではありません。お金を払って予備校に通うからには、試験問題が解けることのほかに何が得られるのかも判断材料にすることをおススメします。

それでは、また。


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