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災害について


 みなさん、こんにちは。日曜晩~翌朝にかけて東京は台風が直撃しましたが大丈夫でしたか。私はマンションの管理組合の防災担当なので、夜のうちにエントランス前に土嚢を積み上げることで大雨に備えました。幸い、私のところは冠水や倒壊といったことはありませんでしたが、千葉市若葉区にある実家は3日間停電で電話もつながらず、訪ねようにも電車はともかくバスがまともに動いておらず、日用品を持参するのに相当苦労しました。昨日午後に実家は通電し、今日から商店街も平常通りに営業となったようなので私はお役御免となりましたが、被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます。

 近年は、全国どこにいても災害に遭うリスクが高くなっており、そのことは頭では理解していたはずですが、先月の九州北部豪雨では受講生の実家、そして今回は私の実家が被災すると、災害とは例外ではなく、日常のごくありふれた出来事なんだと、改めて強く意識させられました(年齢的な要因も大きいのでしょうが、東日本大震災時の自分の置かれた環境に比べ、今回の方がキツかったです)。写真は実家近くの風景ですが、こんなのが至る所で見られました(南房総市に比べれば軽微なのでしょうけれど…)。

 実家に辿り着くまでの苦労話をここでするつもりは毛頭ありません。ただ、被災者への情報伝達および支援についていくつか知っておいてほしいことがあります(ほかの災害に当てはまるかどうかはわかりません)。第一に、防災・減災は総合職試験でも論文あるいは討議テーマとして頻出項目の一つなので勉強している学生も多いのですが、みな情報伝達に関して、判で押したように「SNSの積極的活用」を主張します。でも、高齢化の進んだ地域では期待した効果は得られませんし、そもそも今回のように停電の場合には情報は全く伝わりません(無意味とは言ってませんからね!ちゃんと最後まで読んでくださいね)。

 実家に着いたとき、後期高齢者である両親はラジオをずーっとつけており、情報はすべてそこから入手していました。周りも皆似た状況で、復旧が11日以降という長期戦覚悟の知らせを受け、娘夫婦の暮らす地域への一時避難を行う人もいました。SNSを駆使してる人はまずいません(というか、若葉区に入った途端、スマホの扇マークは消え「圏外」となってしまいました…)。「避難所行けば?」と言う人もいましたが、そもそも避難所自体停電してるのですから、他人に気づかいしなくていい分、自宅に留まってる方がマシです。

 停電じゃなかったとしても、実家の地域ではSNSから情報を入手する人は少数だと私は思っています。なぜなら、実家の地域の高齢化率は来年3月予測値で53%!(千葉市若葉区役所「若葉区地域カルテ」より)と、千葉市でも屈指の高さを誇り、子供と同居している世帯も少ないからです。ちなみに、現在TVで南房総地域の鋸南町の壊滅的被害の映像をこれでもかというくらい映していますが、鋸南町の高齢化率は47%、東京の多摩ニュータウンで最も高齢化率が高い団地でも42.7%(2015年時点)です。

 じゃあ防災ラジオの充実なのかというと、それも限界があります。今回、両親はずーっとNHKラジオをつけっぱなしにしていたことから、鉄道・交通情報には詳しかったですが(正直、停電で苦しんでいる高齢者には不要…)、若葉区に入るまでに私が入手した情報量(とくに千葉市からのお知らせなどのミクロ分野!)に比べて少ないのは否めませんでした。ゆえに、SNSは積極的に活用すべきだと思います。ただし、その情報は直接被災者に届く可能性はそれほど高くはなく、私のように外から入ってくる人を通じて伝えられることを前提に発信してもらえたらと思います(私は千葉出身なので地理に明るいため何の問題もありませんが、週末辺りからボランティアの人が入ってくると思います)。

第二に、このブログを読んでいる人は教養区分試験が近いから関心ないのかもしれませんが、近いうちにボランティアに行かれる方は公共交通機関を利用してください。予定通りならば、千葉市は本日中に停電解消となりますが、周辺の八街、市原さらにはそれより南側は週末まで停電が続きます。停電地域で車を持っている方は、千葉市中心部まで買い出しに出かけ(千葉県東南部の一般道路はほとんどすべてが千葉市中心部に向かう形になっており、しかも元々、どの道も道路事情はよくありません)、そして幹線道路沿いのGSに給油するために大行列ができ、現在もなお大渋滞が続いています(私自身、バスで25分のはずが1時間半かかりました…)。こうした道路事情の悪さに加え、尋常じゃない大渋滞も復旧作業の遅れの一因であると、私は認識しています。

 本来ならば、教養区分試験も近いわけですから、受験生を激励あるいは煽りまくる内容にする予定でしたが、こうした事情もあり、全く異なる内容となってしまいました。しかし、先ほども述べたように、防災・減災は総合職教養区分試験でも論文試験、政策課題討議テーマさらには企画提案試験の頻出項目の一つなので、このブログを読んで自分なりにいろいろ考えてみることも大事だと思います。自分もしくは身内が被災者になり、まずは自分が先んじて動かなければならないという場面を想定してください。高評価が得られる答えを誰かに尋ねる段階ならば、最終合格はおぼつかない、とだけ言っておきます。

それでは、また。


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