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教養区分に合格したいのならば、論文対策こそ力入れないとダメですよ!


 みなさん、こんにちは。お盆休みは楽しみましたか?私は一日だけですが、正月に帰省できなかった実家に久しぶりに戻りました。現在、実家は千葉にありますが、もともと北陸が出自で親戚もほとんど富山、石川在住ですし、私自身、13年に及ぶ学生時代ずーっと金沢だったので(数字が合わないのは、OD時代が長かったからです…)、うちではいつも以上に高校野球が話題の中心になっています。きっと、金沢の街は、星稜高校の活躍で熱いんでしょうね(24年前の決勝戦の時、近江町市場近くの喫茶店のバイトだったけれど、TV置いてない店なので誰もお客さんが来なくてヒマだったのを覚えています…)。

 高校野球は佳境に入っていますが、教養区分試験の出願期間も来週月曜日が締め切りなので、受験を考えている方は手続きを忘れないでくださいね。とはいえ、以前から幾度となくブログに書いていますが、7月前半の官庁訪問終了後からお盆直前まで、受講相談のほとんどが今年の官庁訪問経験者だったので(事実、前月末からお盆直前までに入塾してくれた人も全員、来年再挑戦する人ばかりです)、教養区分合格を本気で考えている3年生がどのくらいいるのか、今年に関しては私も皆目見当がつきません。

 教養区分試験を翌年春試験の前哨戦と位置付けている人に対しては、「試験の難易度や雰囲気を体感して!」ということ以外、私から特に言うことはありません(夏の官庁訪問経験者に対しては、これまで幾度となく「どうなっても知らないよ!」と警告を発しているのですが、受験を決めた人はきっと耳を貸す気もないのでしょうね…)。一方、本気で合格を目指している人はおそらく数的処理をはじめとする択一対策に勤しんでいることと思いますが、最終合格を見据えるのならば、総合論文対策こそが重要です。

 第1の理由は、総合論文が最も配点比重が高いからです。願書を見ればわかるように、総合論文は2題(合計4時間!)出題されることもあり、配点は28分の8と最も高いです。一方で、皆さんが一番力を入れているであろう択一は全部足しても28分の5しかありません。これは、2次試験で課される企画提案試験と同じ扱いであることを意味します。ただし、注意すべき点は、総合論文は1次試験の時に実施されるけれど、1次の合否には関係なく、あくまで最終合格に加算されるということです(みんな、現時点で対策しない理由はここにあります)。

 第2の理由は、2次試験で課される企画提案試験が総合論文同様、論文試験であるからです(もちろん、形式は若干異なりますが、論文執筆時間は2時間と比較的長時間です)。しかも、この試験、評価者は現職官僚です。意味不明な論文書いたら、ボロボロにされます。でも、文章表現力って、そんな短期間では身に付きません。だからこそ、総合論文対策を今やらないと、2次試験に響いてしまうのです。

 第3の理由は、春試験に比べ論文の平均点をとるのは難しい点にあります。春試験の政策論文も、教養区分の総合論文も、採点については、どちらも1次試験合格者だけが対象ですし、他の科目次第とはいえ平均点をとれば最終合格は十分可能です。ただし、春試験は1次の合格最低点がかなり低くなっていることもあり国家一般職や地方公務員併願者でも1次試験に合格することは珍しくない一方、教養区分は1次試験の段階で合格倍率は10倍です。つまり母集団がまるで違うので、平均点をとればいいと言っても、言ってる意味はまるで異なるのです。

 以上より、総合論文の重要性は明らかなのですが、しかし、目先のことにとらわれてしまうのが人間です。ほとんどの人はひたすら市販の問題集を使って択一問題を解いています。確かに、教養区分の数的処理と文章理解は本当に半分とるのも苦労するので、択一重視になってしまうのは仕方ないかもしれません。でも、総合論文対策やっとかないと、2次の企画提案試験にも影響しますし、この2科目で全体の約半分の配点を占めるのですから、合格可能性も大きく低下してしまいます。

 論文対策に最も効果的なのは、添削を受けてダメだしされ、朱入れ答案を踏まえ再度答案を作成し、繰り返し何度となく添削を受けることなのですが、困ったことに現在のところ、論文添削の依頼はほとんど来ません。私には自殺行為としか思えないのですが(来年春試験が本命ならば、別に今論文に拘る必要は特にありませんが…)、これだけ煽れば少しは危機意識も芽生えるのかもしれません。もうしばらく様子を見ることにしましょう。

それでは、今日はこの辺で。


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