みなさん、こんにちは。「どうなっても知らないぞ!」と例年にも増してゼミ生を脅し続けた結果、本番直前になって私の手元には、数えるのも嫌になるくらい大量の記述答案が溜まりました(CIMA生だけでなくアガルート生の答案も同時期に添削しないといけない状況に陥りました)…。全ての作業を予想問題作成と答案添削に集中した結果、結局、試験前のブログ更新はできませんでした。すみません…。
2次記述試験お疲れ様でした。私も当日、ゼミ生の激励と添削済み答案の原本返却を兼ねて、試験会場である東大駒場キャンパスに行きました。2015年の時ほどではないけれど(あのときの大量欠席ぶりは本当にすごかったです…)、院卒・大卒全区分が同じ会場である割にはこじんまりしているなあという印象でした。
試験はというと、直近のゼミが水曜日のため、現時点でまだ私は実際の問題を見ていません。ただ、ゼミ生が「財政学で環境税が出題され、図も含め予想問題そのままに近いのと、経済政策も予想問題同様、金融政策の時間的非整合性が出題された!」と言ってましたので、過去10年分くらいの問題を解きまくっていた人ならば、ちゃんと書けたのかもしれません(問題そのものの講評については、次回のブログで書こうかと思いますが、ゼミ生からの要望がなければ、違う話題にするかもしれません)。
まあ、事務系で経済区分ほど1次と2次の落差が大きい試験区分はありません。それゆえに、書けた子と書けなかった子の差が法律や政治国際に比べかなり大きいのが常です(経済区分の標準偏差の大きさを見れば一目瞭然です)。なので、今、この世の終わりのように思い詰めている人も拾われる可能性が高いので、ちゃんと人事院面接対策してくださいね。法律区分のように比較的標準偏差が小さい試験で、周囲に比べ出来が悪いのならばともかく、経済は「どの程度が平均なの?」と言いたくなるくらい散らばりが大きいので、「手応えナシ=終わり」と考えるのは早計ですよ!
さて、CIMA生の4年生はこれから人事院面接対策そして官庁訪問アドバイザリーの時期に入っていきます…といっても、経済理論のような講義があるわけではありません。もちろん、各自作成した各省庁のESに従い、模擬面接はします。だけど、いままでの受講生を見る限り、各自、省庁の説明会等で興味深い話を聞いた後に、日経新聞の経済教室や論文でより深く勉強していくのですが、その際よくわからない記述について、私に「この部分はどういうロジックなのか?」と、3年生の講義後に質問に来る…。そして、一つの答えから、派生的に異なる問題へと話が拡大していく…この繰り返しのほうがはるかに多いです。これまでも、ずーっとそうやってきました。
ゆえに、課題発見能力が劣る人は本当に来なくなりますが、そういう人で内々定を獲得した人を残念ながら私は知りません。 内々定獲得に至らなかった人は、コネやら出身大学やら、いろいろ外的要因を挙げることで、自分を直視しようとしませんが、そんな怪しげなことを考える余裕もないほど、過去の4年生は私に詰問され続けてきました。3年生の講義後にこうした作業を行うのですから帰りは遅くなるでしょうし、私に怒られてばかりで気持ちも沈むことでしょうが、こちらも体力勝負です。
官庁訪問までにどれだけの準備ができるかに、これからの自分の人生がかかっているという意識が強ければ、「いま何をしたらいいのかわからない」などと、悠長なこと言ってる暇はないと思います。 ここ数年、底が抜けてしまったかのように合格ラインが下がりまくっていますが、それでも最終合格の権利を獲得できる人は圧倒的少数です。だけど、本当の本番はその翌日から始まる官庁訪問です。合格を最終目標にすることだけはくれぐれもしないでくださいね。
短いですが、夜10時半から人事院模擬面接が1件あり、提出された面接カードをちゃんと確認しないといけないので今日はこの辺で。 それでは、また。