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2次直前記述ゼミ開講中です!


 みなさん、こんにちは。GW10連休中ですが、CIMAアカデミーでは改元初日から2次直前記述ゼミを開講しています。前回のブログにも書きましたが、私には専門科目(もちろん経済区分です)が難しくなったようには思えないのですが、かといって易しくなったともいえず、さらに3年続きで半分未満の得点率でも一次通過している現実を考慮すると、教養、専門ともに半分超えていれば、官僚になりたい気持ちがある限り、脇目も振らず2次対策に集中すべきでしょう。

 ゼミ初回時に受講生から解き方を求められた問題について、前回に引き続き解説を掲載しましたので、これから他の公務員試験を受験予定の方はしっかりと復習しておくとよいでしょう。いずれの問題ともに見せ方はかなり工夫していると思います。しかし、図を活用出来たり、理論をしっかり理解していればどれもわずかな計算量で済むので、見慣れないけれど難問とまではいえません!

前回のブログに書いたように、今年のCIMA生の平均点は昨年よりかなり高いだけでなく(といっても例年と比べるとほとんど変わらないのですが…)、最も点数の低い学生で得点率55%、最も高い学生で70%(いずれも素点)と、かなり分散が小さいのが特徴です。さらに、意外に思うかもしれませんが今年の経済区分受験生に東大生はいません。正確に言えば、受験資格があったので試しに受験させた昨年の本試験および教養区分のいずれかで全員最終合格したため、3月くらいから本人の準備が出来次第、官庁訪問対策を講義後に実施している状況です。

 いつもだと一部の東大生(言っときますが、東大生でも合格最低点が最も低いと言われる経済区分択一で落ちる学生はいますからね!)が素点で60点を超えることで平均点を押し上げる一方、当落上で一次合格発表日までナーバスになる学生が1~2名出てしまうのですが、今年はかなり狭い範囲に全員が固まっているので、ほっとしてはいます。ただし、今のところ例年と変わらない結果が維持できているのは、これまでで最も数多くの小テストを実施(3~4月末にかけて計16回実施)したからだと理解しています。すなわち、春試験は一定レベルの学力を有する学生であれば、出身大学にかかわらず十分な物量を投下することで(もちろん本試験レベルの問題であることは言うまでもありませんが…)、ちゃんと結果はついてくるということです。

 その代り、択一対策にかなりの時間を割いた結果、今年の受講生は2次試験に対する意識が最も低いです。もちろん、記述の過去問解説講義は択一試験前に一通り終えています。だけど、誰も答案を提出してません。例年当たり前のように一人で60通くらい記述の答案を提出している状況からは想像もつきません。それだけ択一対策のみで一杯一杯で余裕がなかったのでしょうから、過去をいくら悔いても仕方ありませんし、とりあえず択一落ちという最悪の事態を回避できたのであればそれで良しと割り切りましょう。

 残り3週間の時間の使い方を考え、そして実践すべきです。記述は大問1つあたり40分ですから解説をちょこちょこ確認しながらでも、一日10時間勉強時間を確保すれば10問書けるはずです。2次試験当日は、昼ごはん抜きで午後2時近くまで4時間で大問6問(経済区分の場合)答案を作成します。絶対的に時間が足りないので、ひたすら手を動かしていますが訓練していないと手が痛くなって字が歪んで読めない答案になってしまいます。で、やっと遅い昼ごはん食べたら、今度は2時間政策論文に取り組まないといけません。この我慢比べに慣れるには、専門記述で最低でも10年分(60問くらい)くらいやらないと間に合わない(ただし、採点は相対評価なので、中途半端な状態で試験に臨んだからといって落ちるとは限りません)と、もっと焦ってほしいと思います。

 みなさんは「2次試験は2人に1人しか落ちない」という現実についてご存知だと思います。しかし、同時に忘れてはならないのが、2次試験は択一なんかより勉強面においてはるかに難易度が高いだけでなく、競争相手は全員択一試験を通過した人であるという事実です。択一試験で40点台しか得点できていない人が、「2次は平均レベルで合格できる」と言われた時に、合格者のなかに自分が含まれると楽観視できる神経が、私には理解不能です(反対に、官庁訪問では、そのくらいのふてぶてしさを持った方が上手くいくかと思いますが…)。

 うちのHPにおいて、2次本試験の解説講義のサンプル動画が掲載されており、ここのところ、視聴時間が急増していますが、掲載しているH27年本試験問題は、全体的に平易な問題の年です(特に経済理論)。サンプル動画を契機に本試験対策に気合を入れるのならば問題はありませんが、これらのサンプル動画のみで試験を見切った気になることだけはくれぐれも慎んでくださいね。鬱になるくらい過去問を繰り返し解いて、添削を受けることが記述対策の一番の近道です。

 あと、自己採点の結果、2次試験に進める目途がついているのなら、過去のブログにまで遡って長時間に渡りこのブログを閲覧するのも止めるべきです(それ以外の人、例えば不本意な結果に直面した、あるいはこれから受験を考えている人には、それなりに有益な情報を提供していると思いますが…)。そんな時間があるのならば、1問でも多く記述答案を作成して、信頼できる人に添削をしてもらい、常にフィードバックを求めるべきです。

 限られた時間で最大のパフォーマンスを発揮することを意識して残り3週間行動しましょう。それでは、また。


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