みなさん、こんにちは。巷では企業説明会解禁となりましたが(あくまで公式にはですが…)、CIMAアカデミーは昨日から、恒例の択一向け小テストの時期に入りました。去年も同じことを書いてますが、最初のうちは本当に皆さん出来が悪いです。初回なので、国家一般職および地方公務員レベル(もちろん、いわゆる難問に属するものばかり選びアレンジしていますが…)中心で数問、去年の本試験(いずれもミクロ経済学)も混ぜて15問を60分ほどで解かせてみましたが、最もできた学生でも半分超えるのがやっと…。学生だけでなく私にとっても前途多難ですが、最後まで耐え抜けば、最低でも最終合格までは辿り着きますし、その努力をちゃんと言語化し、自信を持って官庁訪問臨めば結果もついてきますので、とにかく頑張ってください!
ここ数年ずーっと「売り手市場」という言葉を耳にします。公務員も例外ではなく『自治体採用 逆風に挑む』という新聞記事も登場するくらいです(日本経済新聞3月2日付)。本当に言葉通りならば、もっと学生はゆとりを持った表情をし、そしてその上で更なる高みを目指したい人は、目標に向かって一心不乱に努力するだけなのでしょうけれど、公務員志望者に限定する限り、どうも違っているような気がします。確かに、周囲が次々に内々定先を確保していき、さらに内定先やその数でもってあたかも人物評価がなされていく(働ける場所は一つだけなのに…)一方で、公務員志望者は試験受けなきゃいけないし、結果がはっきりするまでかなりの時間を要するし…。
うちにも長期留学経験者または会計士等の有資格者は毎年数名入塾しますが、外資系コンサル志望者にありがちな人目を惹く経歴を有する学生はいません。というより昔と異なり、今やいくつもの人気企業を蹴ってまで総合職を志望する学生は少なくなっています。だからといって、外資系コンサル、大手総合商社内定者に多い派手な経歴を有する学生が総合職を目指せば有利になるかと言われれば、答えは否です。
さきほど挙げた長期留学経験者または会計士等の有資格者には必ず「留学や資格は過去のものだから、過去をいくらアピールしても、将来性を評価しようとしている人間には何も響かない。だから、自分の売り方を絶対間違えるな!」と、官庁訪問が始まるまでに幾度となく強調しています(一度だけのアドバイスじゃ絶対正しく伝わらないので…)。民間企業ならば経歴や資格はモノをいうかもしれませんが、択一だけでなく専門記述まである総合職試験では、努力の程度については筆記である程度みることができます。企業が違えば評価軸が異なるように、総合職試験、特に官庁訪問では経歴や資格とは異なるものを見極めようとしていることに気づいてもらえればと思います。
と幾度となく似たようなことを言ってはいますが、不安になるのも理解はできます。でも、不安ならば声を挙げればいいんです。助けを求めればいいんです。声を挙げつつも、目標に向かってやらねばならないことを粛々と進めていく…。それで必ず望ましい結果が実現するとは限りませんが、ただ黙っていても何にもよいことはありません。もちろん、逃げるという判断もありでしょう。「もう勉強ムリ…」と進路を変えるのも、自分で納得した結果で、後になって、いろいろ言い訳をしないのならば誰も何も言わないでしょう(ただし、こういう人が「根気強さ」「我慢強さ」「粘り強さ」を自己アピールしても、相手にされないと思います)。
2カ月足らずで総合職試験が始まります。これから毎週実施されるテストを通じて「続ける」or「諦める」どちらを選択するのも個人の自由ですが、努力不足を棚に上げて、この数年来繰り返される官僚不祥事を進路変更の理由にすることは慎むべきだと思います(進路変更そのものについては全く否定していませんし、それどころか変わって当たり前だと思います)。みっともない結果を何度も繰り返した後、本試験で努力の成果を見せつける…今後の悪あがきに期待します。いつもより短いですが今日はこの辺で。
それでは、また。