みなさん、こんにちは。世の中の多くの企業と同様、CIMAアカデミーも年内の講義は昨日が最後でした。新年最初の講義は4日(金)夜の国際経済学です。しばらくお休みのように思われますが、この年末年始の休み期間中に大学の定期テスト&シラバス作成、そして実務教育出版社さんからの委託仕事(このブログ、地方の学生さんが結構読んでいるようですが、皆さんが手にしている経済学の教材のいくつかは弊社も関わっています)に着手しないといけないので、私自身はいつもと何も変化がありません。
いつもならば、前回のブログ(一昨日公開)が今年最後となるのですが、昨日の講義後半には、現在3年目の財務省キャリアの元受講生が遊びに来て、地方での公務研究セミナーで使用したレジュメを基に1時間ほど話をしてくれました(今回もこれまでのOB/OGと同様、飛び込み参加です…)。
講義に出席していた受講生は全員、11月にCIMAで実施した財務省本省説明会に参加していたこともあり、基本的な説明はどんどん省略し、必然的に話の中心は「財務省の組織改革の現状」と「OBという立場からの進路選択へのアドバイス」の2つに集約していきました。全員、数ある志望先の一つとして財務省を考えている学生ばかりで、前者については自分なりに受け入れているせいか、関心はもっぱら後者に偏っていました。
でも、私は「組織改革の現状」に対する彼の熱い想いに着目していました。話に入る前、「これ、説明会で話してましたか?」と尋ねられたので、「いいや。テーマの違いもあってか、ウチでは一切話してないよ。」と答えたところ、「こういう話こそ、学生にはちゃんと語らなきゃいけないと思うんですよね」と、再生プロジェクトの進捗報告について、重要だと思う箇所については太字や強調線で示しつつ熱く語ってくれました(報告書は財務省HPにも掲載されていますが、興味を持った学生がすぐに原典に当たれるよう、わざわざレジュメにQRコードを貼ってくれていました)。
時を同じくして、先日うちで説明会を実施してくれた文部科学省の横田君(昔からの誼で敬称略)から、説明会実施時にはまだ公表前だったため詳細について話せなかった「文部科学省未来検討タスクフォース報告」がfacebookを通じて回ってきました。起きてしまったことは消しゴムで消せるわけでもないし、はぐらかせば就活生が警戒心を高める最悪の結果になるだけなので、キツイけれど直視し続けることが大切だと、2つの省庁の報告書を読んで改めて認識しました(両省の報告書にも元受講生および関係者がおり、感想については既に本人に話している、または求められているので、ここでは特に何も言いません)。
1時間ほどしてお開きにした後、私は無料体験講義に来た学生の対応で10分ほど席を外して教室に戻ってきたところ、何と!学生達はほとんど帰らず、OBに執拗に質問していました。以前より、このOBは、上手く他人を巻き込む能力に長けていると思っていたのですが(なぜか男ばかりですが…)、どうやら今年の受講生も見事に彼に感化されたようでした。結局、戸締りをして教室を出たのが夜10時半でした…。
この1週間は、財務局キャリアのOG、そして財務本省キャリアのOBが遊びに来てくれたのですから、受講生にとっては、最高のプレゼントだったのではないでしょうか。これを機に、試験勉強に本腰を入れてくれればと切に願っております。そうでないと、彼らの慈善活動(?)は報われませんし…。
今年は4省庁の説明会の他、計6回に渡り、いわば飛び込み参加に近いOB・OGによる講演を開催することができました。うちのような総合職のみに特化した小規模の予備校にとって、これらは貨幣価値に換算できないけれど、非常に大きな財産です。来年もこれらの財産が目減りしないよう、ちゃんと結果を残せる存在であり続けたいと思います。
それでは、みなさま、よい年をお迎えください。