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執筆者の写真cimaacademyweb

言いたいことは沢山ありますが…


 みなさん、こんにちは。今年の本試験申込状況も公表され、さすがに緊張感が高まってきたのではないでしょうか?予想通り、申込者数は減少しましたが、私の感覚としては、事務系はよくこの程度の減少で踏みとどまったなあ、というのが本音です(院卒行政は…これはどうしようもないですよね…。去年も本当に思ったのですが、もう学部生と統合すべきではないでしょうか…)。やはり、この時期まで試験勉強を継続してきた人は、こんな訳のわからん状況であっても、自分に課されたことを忠実にこなすんですよね。

私は、もう1年以上ずーっとイライラしています。出発点は文科省の天下り問題だったと記憶しています。学生を霞が関に送り出す立場の人間として、「官僚を取り巻く醜聞は公務員試験業界にも負の影響をもたらしかねないから早く収束してほしい」という気持ちが自分のイライラの原因と思っていたのですが、実は過去の受験動向をみると、醜聞ネタはあまり影響しておらず、景気動向や他の試験日程変更のほうがはるかに影響力が大きいのです。

 そうした現実に気づいてもイライラが持続するのは何故なのか、ずっと考えていましたが、一つには、自分がこれまで多少なりとも自信を持って手がけていた仕事を全面否定するかのような事態が次から次へと明るみになっていること。もう一つは、一見すると私に同情しているようでいながら、実はメディアの格好の玩具扱いされていること、この2点に尽きるのではないかと最近思い至りました。

 前者については改めて述べる必要もないでしょう。文科省の天下り問題がメディアを賑わせていた時は、ちょうど直前にCIMAアカデミーで文科省の説明会を実施し、そのレポートをHPに掲載していたこともあり、暇な人から「お前のところは天下りを強要するような連中の味方なのか!」と意味不明なクレーム電話が来て、当時文科省の採用チームのメンバーだった元教え子に「次、電話来たらそっちに回すから」と言った覚えがあります。

 後者について、実は財務省のぐちゃぐちゃ問題(実害を蒙っている以上、こういう表現しかしたくありません…)以降、毎週1つくらいの割合でテレビ局や雑誌社から電話やメールで問い合わせがきます。私宛てならば真っ先に断るのですが、先月末なんか、某TV番組の制作会社から「官僚志望の東大生を紹介してくれないか?」という依頼が来ました(送られてきた企画書を見たら、よりによって放送日が4月29日!(総合職一次試験日です)ですから、当然のことながら、全員断ってきました)。

 電話取材はいくつもありました。好きなように使われるのは過去の経験でわかっていたのでずっと断っていたのですが、「中で働いている人間は、矢面に立っている人以外は守られているはずだし、あったとしてもせいぜい1~2度付きまとわれる程度…。なのに、学生を送り出しているだけのこっちが何でこうも時間を潰される必要があるんだ?」と考え出した途端、全てが馬鹿らしくなってきて、「先方が訊きたいことがあって、それに資することができるようなら答えよう」と、先週、名前を一切出さないことを条件に某新聞社の雑誌の電話取材に応じました。

 結果は、応じて損しました。取材ってちゃんと下準備をするものとばかり思っていたのですが、試験のことも知らないのにキャリア制度をネガティブなものに仕立てあげようとするんですね(キャリア組って法律区分のことをいうんですよね?と言われた時は、うちにケンカ売ってるのか?と怒鳴りそうになりました…)。試験制度のことをちゃんと説明していたら、20分程度も取材に時間をとられてしまいました。どんなふうに使われるかなんて皆目見当もつきません。いずれにせよ、これでまた当分取材依頼が来ても断わりつづけられそうです。

 受講生には、「経済区分は大丈夫だと思うけれど、院卒組は会場が駒場だからマスコミが正門近くにいるかもしれないから、試験終わったらさっさと帰って2次対策をやるんだよ」と言いました。試験まであと1週間ですが、私の眼から見て、学生の勉強の進捗状況がこれまでになく遅れているので、今年は直前の金曜日まで択一対策の小テストを続けることになりそうです。

 みなさんも、事情系科目については直前まで伸びますから、精神を病むくらいまで勉強したほうがいいですよ。自分にとってより良い進路を歩むためなら、短期間なのだから自分に思いっきり負荷をかけるべきですよ。CIMAアカデミーならば、お手続き次第ですが、全国どこでも申込当日に経済事情や財政学の勉強が開始できます。思い立ったら行動してみましょう。

 それでは、また。


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