みなさん、こんにちは。霞が関(といっても殆どが財務省絡みですが…)関連の話題が茶の間を賑わせている毎日ですが、前回のブログからも想像できるように、私は気分の晴れない日々が続いています。そりゃあ、学生を手塩にかけ私が自信を持って送り出した先が、まるで悪の巣窟みたいな扱いを受けているのですから、何とも言えない気分になりますよ。外にいる私がこんな調子なのですから、粛々と業務に勤しむ元受講生の皆さんの胸中はいかがなものかと心中お察しします。
私は予備校講師と大学教員という二足の草鞋を履いている人間であり、霞が関ウォッチャーでもなければ政治評論家でもありませんので、事件そのものについて何かを語る情報量も能力もないし、語るつもりもありません(現在だけでなく将来も!)。ただ、勝ち馬に乗るが如く、財務省の奇異性を煽り立てるコメントに対しては、予備校講師として一言申しておくべきと思っています。
たまたま見ていたTV番組で、「財務省は最強官庁(メディアが言うと、これも嫌味としか聞こえません…)で、東大法学部のなかでも優秀な人間が目指し、国家公務員試験でもトップから上位20番くらいの人間が入省する…」と、ある評論家(もどき?)が紹介した上で、そんな優秀な人材ばかりが集まる役所の凋落ぶりを惨めさたっぷりに語っていましたが、「そんないい加減なこと、よく電波に乗せて、したり顔で語ることができるなあ…」と思いました(私は法学部を敵視しているのではありません。むしろ、こうした騙りが法学部を貶めているように思えるので書いたまでです)。
CIMAアカデミーは経済区分(院卒区分もやっていますが経済だけです)と教養区分だけの学校で、コース生は毎年10名にも満たない(2次試験とか経済事情だけ購入する人を含めたらもっといますが、単科受講者は合格実績に含めていません)、来月で開校してようやく5年という小さな学校です。当然、東大法学部生はいません。だけど、開校以来、毎年必ず誰かは財務省に入省しており、財務省(本省)入省者は8名います。
前職でも私は総合職のゼミを10年以上担当していましたが、そちらは大規模予備校だったので、それこそ両手両足の指の数じゃ足りない経済学部生が入省しています。それとも、件の評論家からすれば、私が教えていた学生は皆、誤差項のような扱いなのでしょうか…。前回のブログにも書きましたが、今年の受験生が持っているであろう財務省パンフレットを見ると、かつての教え子が4名登場しています。もし彼らが職場でキワモノ扱いされているのならば、就活生の眼に最も届きやすい媒体に活躍ぶりを掲載するはずはないと思うのですが…。
私は実績を吹聴したくて今回のブログを書いているわけではありません。偽り(今後いろんなことが明らかになっていくことでしょうから、今は判断については控えます…)に対して、正義感全開で鉄槌を下している人が、何の躊躇いもなく偽りを語り、しかも多くの人々にデフォルメされたイメージを植え付けようとする行為に憤りを感じるだけです。さらに言えば、こうした騙りで以て、日々の糧に有りついている…。これのどこが反権力なんだ?というのが、現在の私が抱いている偽らざる感情です。
官僚を目指す皆さんの意欲を萎えさせる報道で賑わう毎日ですが、それでも今年の教養区分および来年の経済区分の合格を目指し、CIMAアカデミーの門をたたいてくれた大学生が現時点で既に3名います。時勢だけに、彼らは奇異の目に晒されるかもしれませんが、私は、彼らが自信を持って初志貫徹してくれるようサポートするのみです。そして、このブログを読んで、試験勉強のモチベーションが上がった4年生の方、経済事情や財政学等の暗記科目にもうそろそろ集中しませんか?CIMAアカデミーならばしっかりサポートしますよ。ご連絡お待ちしております。
それでは、また。