みなさん、こんにちは。3月になりました。企業説明会が解禁されるのに先立ち、官公庁がワークショップや演習形式の説明会等一斉に実施していることもあり、昨日の2月最後の講義は1人しか出席しませんでした…。
たった一人の出席者(それも理系学生です…)相手に統計計量経済学を講義する…。最終回はいつも系列相関と同時方程式モデル(テーマをみて、問われ方がイメージできないのならば、悪いこと言いません。本番では統計計量を捨てたほうがいいです。5問捨てることになるのでリスクはかなり高まりますが、仕方ありません…)について扱うのですが、これ、かなりの重労働です。もちろん、その分、得られるものも大きいですが…。
3年時の夏くらいからインターンシップ等さまざまなイベントに参加している人がほとんどでしょうから、就活解禁といっても、実態はほとんど何も変わらないのでしょうが、周囲の動きに引きずられるのが人間です。択一試験まで2カ月を切っているのですから、本来ならば全ての空き時間を勉強時間に充てるくらいの気持ちでいても、実際は思うように勉強時間が確保できない…という人の方が多いのではないでしょうか。
昨年、この時期から説明会等への参加をピタッと止めた学生がいました。理由を聞くと、「毎回の小テストや講義を通じて、自分は勉強のペースが遅れていると自覚したから」といいます。ずいぶん思い切ったことするなぁとも思いましたが、それ以前の時点で「自分は官僚を目指す!」という想いが固まれば当然の帰結ともいえるんですよね。で結果ですが、上位2割以内に収まり(しつこいくらい言ってますが、順位がよければ採用可能性が高まるわけじゃないですからね!これ以上のことは今回の内容から外れてしまうので、質問されればお答えします)、官庁訪問では訪問先すべてで高評価で、私の手を煩わせることなく、第一志望に内定しました。
万一、公務員試験に失敗したら…という恐怖心(?)が強い人には、上の事例は全く共感できないのかもしれません。でも、私は「強くなれ!」と言っているわけではありません。「弱さを正しく理解しろ!」と言っているだけです。ある学生がこんなことを語っていました。「自分は決して強い人間じゃない。だからこそ、リスクヘッジをする。そうすれば本命に多くの時間を費やすことができるし、万一、上手くいかなかったとしても、もう一つの選択肢を受け入れることができる…。」
経済区分の場合、就活を理由にこの時期の学習時間がろくに確保できない人が多いせいか、ここ2年程は半分の正答率で択一試験通過という状況が続いています。でも、そんなぬるま湯状態の経済区分も、2次試験は別世界です。うちは今年は例年よりも遅らせ、来週から2次対策開講ですが、昨日過去問&解答集を配布したところ、受講生の顔色が一気に強張りました。特に昨年は、マクロ経済学と地方財政以外はいずれの問題も完答は厳しかったと思います。とてもじゃないが、択一終わってからで間に合うレベルじゃありません(もっとも、記述は相対評価なので、全員が書けなければ、それだけ採点が甘くなるのが実情ですが…)。
昨日で理論系科目の講義すべて終わりました。残るは経済事情と2次専門記述対策だけです。前者は、時間をかければかけた分だけ確実に点数に反映される一方、後者は、択一試験と比べ難易度のあまりの違いにショックを受け、受験自体諦めてしまうかもしれません。それを防ぐために、毎回の講義の後半を使って、恒例の択一対策小テストを択一試験本番直前まで実施します。いままで、右往左往していた人は、これがみんなに追い付く最後の機会だと思って臨んでもらえればと思います。
なお、経済事情は今年秋向け教養区分との共通科目でもありますので、無料体験ご希望の方はHPの「お問い合わせ」よりご連絡ください。また、春試験受験予定で諸事情により独学で試験勉強をしている方向けに、「経済事情」「財政学」および「2次専門記述」については単科販売をしています。詳細は、このブログの下をクリックしてください。該当ページにジャンプします。本試験での経済事情の出題数の多さや科目の特徴上、他の国家公務員試験でも対応できるという点を考慮すると、費用対効果はバツグンだと思いますよ!
それでは、また。