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新年おめでとうございます


 みなさん、明けましておめでとうございます。今年最初のブログになります。昨今流行の「働き方改革」に便乗し、今年はしっかり年末年始を休みにしたのですが、大掃除、年賀状(私は何年も前から減らしているのですが、それでも時間を要します)、初詣そして箱根駅伝(教員を兼ねていることもあり、5年程前から東洋大を応援しています)を経て、気づいたらもう正月3日になってしまいました。

 みなさまはどんな新年を迎えられたでしょうか。私はというと、新年最初のCIMAアカデミー講義は5日から、また同じころに大学の定期試験問題さらには来期向け講義シラバスも提出しないといけないので、正月気分から早く抜け出さないといけません。この年末年始は休みと仕事を自分なりにきっちり区別してみたのですが、やはり先のことがどうしても気になってしまい、巷で言われているワーク・ライフ・バランス(WLB)は、経営者にとって、なかなか難しいものがあります。

 経営者、特に自分で創業した人の場合、日頃さまざまなプレッシャーに直面するものの、自分の差配で仕事を決められますので、世間で言われるところのブラックな働き方も、当の本人には楽しみながらこなしていることも多々あります。しかし、このブログの読者の場合は話は別です。官僚が労働者に該当するか否かという法的扱いはともかく、業務において、誰かの指図に従わなければならない点では両者は共通しています。ゆえに、彼らに対して、企業経営者と同じ次元で語ってはいけないことは容易に想像つくかと思います(私が24時間ぶっ続けで働くことと、あなた方が24時間ぶっ続けで働くことは意味合いも疲労度も全く違いますよね?)。

 私のように懐疑的にみているかどうかは別として、社会の注目が働き方改革に向けられていること自体は当然の帰結と思います。官民問わず、説明会に行くと、いかにWLBを重視しているかを互いに競い合っていますよね?でも、いかにプライベートに配慮した仕事環境を整備しても、仕事をするのは人間です。人間である以上、仕事上直面する様々なストレスに対する適応度合いは多様です。ある人には自分を鼓舞するきっかけになることも、他の人には仕事のモチベーションを大きく低下させるきっかけになるかもしれません。

 しかし、CIMAアカデミーで開催される説明会でも、大学等で開催される説明会でも、仕事上疲弊してしまった人がどのくらい存在し、どのようなケアを経て再び復帰しているのかについて語るところは、どこもありません。それどころか、そうした職員はまるで誰一人として存在しないかのように、官民問わずホワイトぶりを主張してきます。以前より、このブログにおいて、私が「働き方改革」について懐疑的なのは、この点にあります。

 求職者は、これから数十年もの長期にわたり自分の身を置く場を真剣に選んでいるのですから、良いことばかりがあるわけではないことは前以てわかっているはずです。当然、自分自身あるいは家族の健康問題やその他の個人的問題により業務の遂行が困難になることが多々あることも理解しているはずです。このように、一時的にリタイアせざるを得ないケースは誰にでも起こりうることで、そのことも皆気づいているはずなのですが、就活関連の説明会に行くと、どこもかしこも、仕事のやりがいやら業務経験のエピソードばかり語るので、自然と説明会への足が遠のくことになってしまいます。

 前職、CIMAアカデミー、大学のどこにおいても、危機に直面しそこから復活した人の話(本当は、違う道を選んだ人の話が訊ければもっと良いのですが、それはさすがに無理ですね…)を聞いた経験は、残念ながら私はありません。採用側にしてみれば、そういう話をしたら、学生が引いてしまうという懸念があるのかもしれませんが、長年多くの学生を見てきた限りでは、そんなことくらいで引いてしまう学生なんて、ほとんどいないと思います。むしろ、ドロップアウトした人が復活した話は、情報の非対称性が顕著な就活市場において、多くの学生が知りたいことのような気がします。長期病欠等になったら、途端に居づらくなる職場は最悪だと、私個人は理解しています。

 CIMAアカデミーでは特に語ることもありませんが、大学では、就活の相談を受けるたびに「やたらと福利厚生の充実ぶりやプライベートを謳歌している職員の話ばかり語るところは警戒しなさい。逆に、休職明けの人が説明会で登場するようなところは、人を大事にしてくれるところである可能性が高いから、よく話を聞いておくとよいですよ」とアドバイスしています。新年早々、重たい話になりましたが、これまで、自分の興味や関心と業務のマッチングばかりに目を向けていた人は、参考にしてみたらいかがでしょうか。

それでは、また。受講生の皆さん、5日にお会いしましょう。


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