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お疲れ様会を開催しました!


 みなさん、こんにちは。3年生の方は教養区分試験の出願をもう済ませたでしょうか?昨日、CIMAアカデミーでは、先日の官庁訪問を終えた4年生のお疲れ様会を、教室の最寄り駅である飯田橋駅近くの居酒屋で開催しました。台風が近づく最中ではありましたが、上は2年目職員、下は来年受験の3年生まで10名強が参加し、賑やかな会となりました。

 参加者の多くが4年生あるいは再チャレンジ組ですから、酒宴の話題は自然と、先日行われた官庁訪問に纏わる話になりました。魑魅魍魎の世界ばかりが強調されがちな官庁訪問ですが、学生たちもただ黙って異常なくらい長時間に渡る待ち時間を耐え忍んでいるわけではありません。「あの人に呼ばれたら終わりだから、死神(!)」「あの人に呼ばれたら、面接だから女神(!)」「出口面接でありきたりの評価を伝えられたから、詳細について尋ねてみたら、『○○くんは自分の将来を真剣に考えているのが伝わって…』というから、この人、バカじゃないか?と思った…」というように、採用側が学生を評価するのと同様に、学生側も採用側をしっかり逆評価していて、話を聞いていて、なかなか興味深かったです。

 こうした学生のしたたかさは今に始まったわけではなく、昨年も、その前も、代は変われど、15年以上ずっと私は話を聞かされてきました。しかし、これだけその時代の学生たちに揶揄されてきた官庁訪問ですが、期間が6クールから5クールへ若干短縮されたということを除けば、面接回数に比して異常に長い待機時間、学生に評価を伝えるときのシグナルの発信の仕方など…少なくとも私が予備校講師をしている16年間において本質的な変化は全くありません。手法が硬直化しているにもかかわらず、依然として人海戦術頼み…こういう業務こそ、AI導入の効果がいかんなく発揮されると思うのですが…。

 長年続く慣習に身を委ねる方が、例え長時間勤務になろうとも新たな仕事を増やさないで済む分まだマシ、というのはどんな職業でも垣間見られる現象であり、そのことが、学生時代に抱いていた問題意識がいつの間にか消え失せてしまう原因の一つだと、私は経験上、認識しています。反対に、学生時代に抱いた高い倫理観で以て仕事に臨み続けると、頑張る姿が次第に周囲から浮いてしまい、どう対処すればよいのか悩んでしまい、最悪自分ですべてを抱え込んでしまう…元受講生からはこんな悩みも打ち明けられました。

 学生時代に抱いた理想と現実の仕事の狭間で、どう自分自身と折り合いをつけるか?残念ながら、私にも確固たる答えがあるわけではありません。唯一つ言えるのは、自分が思い描いていた姿を仕事の場で形にしようとすれば、想像以上のパワーが必要になるだけでなく、時には一緒に仕事をした仲間を傷つけることも厭わない覚悟が必要になります(これも経験則に基づくものであって、何か確固たる理論に裏打ちされたものではありません)。

「自分は、そこまでして理想を実現しようという気はなく、ワーク・ライフ・バランス(WLB)を重視した生き方を志向します」学生に限らず、現職の間からもこのように言ってくる人がいるのも事実ですし、もちろん、私はそうした生き方を否定する気もないし、資格もありません。ただ、霞ヶ関でWLBを志向するのって、短期的には相当の覚悟を以て勝ち取りにいかないといけない代物であるように私は思うのですが…。少なくとも、誰かが動いてくれるのをただ黙って見ていて手に入るものではないでしょう。

 昨日のお疲れ様会に参加した内々定者は、おそらく皆希望に満ち溢れているので、多少の困難なんかたやすく克服するつもりでしょう。だけど、心身に変調をきたすくらいの困難に直面したら、無理はしないほうがいいし、もう我慢ならないと思ったら「辞める」というのも一つの選択肢として考えておくといいですよ。「内々定者に対して、お前はなんてこと言うんだ?」と憤ってる方も多いでしょうが、実際に私自身、退職&起業し、また、自分の培ったスキルを武器にいくつもの職場を渡り歩く人々と会う機会が増えるにつれ、「理不尽な場面に直面しても、一か所で長く勤めることを良しとする風潮ってどうなのかな?」という思いが日々強くなっています。

 なんか、官僚を目指す学生に水を差すような内容のように思う人もいますが、そんなことはありません。みんなが自分の強みを把握し(一般に弱者と見做される障碍者だって、彼らならではの感性があり、それは分野によっては大きな武器となり得ます)、それを武器に切磋琢磨していく、そういう真の自由競争社会の実現を支えるために公務員を目指し、来年から霞が関で働く学生もうちにはいます。そういった感性を持った学生が多数入省することで、悪しき慣習をどんどん打ち破っていってほしいものです。

それでは、また。


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