みなさん、こんにちは。昨日は総合職1次試験合格発表日でした。ほぼ、これまでのブログで書いてきたような結果(法律も経済も合格者数が減り、院卒行政に至っては、Fラン大学入試みたいな事態に陥る…)になりましたが、さすがに去年よりは合格最低点が上昇するだろうと思っていた経済区分において、昨年同様、半分出来なくても1次試験を通過している事態に正直困惑しています(まあ、申込者数の減少率と1次試験合格者数の減少率がほぼ同じなので、当然といえばそれまでですが…)。
択一試験直後から、CIMAアカデミーは我関せずで2次対策ゼミをスタートしています。今年からコース生以外も受け入れるようにしたことから、東大、早稲田、慶応といった従来から関わりのある大学に加え、これまで殆ど接点のなかった一橋、京都、大阪、神戸大の学生さんとも対面あるいはSNSを通じて指導するようになりました。経済区分受験者って、実は上記の大学で全部とは言いませんが、軽く半数を超えます(その証拠に、1次試験合格者を受験地ごとで見た場合、どの受験地からも合格者が出る法律区分と異なり、経済区分は合格者0人という受験地が続出しており、かなり偏りがみられます)。
彼らの勉強への真摯な取組みぶりをみていると、一方で、全国の主要大学の学生が受験者の大半を占める経済区分において、当日欠席者が一定割合いるとはいえ、50%以上の正答率を記録した学生が全体のわずか2割しかいない!(今年は申込者2069名に対して、1次試験合格者は437名です)という現実に、私は暗澹たる思いがします。昔と異なり、試験問題も素直な問題が大半を占めており、特殊な勉強をしなくても、上記の大学の学生ならば6割くらいは少なくとも正答できるはずです。そうです、少なくとも経済区分に関していえば、1次試験で落ちる人は、勉強ができない人ではなくて、計画性と継続性が欠けている人、もっと悪く言えば、意図的かどうかは別として、試験だけでなく周囲を舐めきっている人なのだろう、と私は認識しています。
それゆえ、経済区分1次試験で落ちる受験生に対しては、基本的に励ましや慰めの言葉をかけるような行為はしていません(もちろん、どんなものでもレアケースがあるのはわかっています)。それどころか、把握できている限り、落ちた要因を容赦なく学生に突き付けます。ただし、周囲に受験した事実すら隠さないといけないくらいの恥ずかしさに直面して、そこから這い上がろうと動きだした人に対しては、できうる限りのサポートをします。今回残念な結果に終わった人は、現実から目をそらさず、早く次の行動に移ってくれることを願っています。
もし、皆さんの中で、国家専門職あるいは一般職に路線をシフトする方がいたら、是非次の問題をやってみてください。これ、先日実施された特別区の本試験問題です。私はCIMAアカデミーの仕事の他に、大学教員でもありますが今週は、「この問題のやり方を教えてくれ!」という質問がひっきりなしにきました。
普通レベルの問題だと思いますが、総合職ではハロッド=ドーマー成長論の問題はめっきり減ってしまいましたし、①政府支出が入ってくる、②長期の資本労働比率ではなく均斉成長(両者を混同してる人、ここで意識変えないと大変ですよ!本問は新古典派成長論じゃないのですから…)を求めさせる、問題って実は総合職では21世紀に入ってから出てないんですよね…。でも、他の公務員試験ではときどき出題されますし、実際に出題されると結構大騒ぎになったりします。解答および解説は下記の通りですので、ちゃんと確認しておいてくださいね。
無事、1次試験通過した人も安心しないでくださいね。2次試験は択一なんかよりはるかにきついですよ!(2人に1人は落ちるのですし、しかも、みな択一試験を通過した人ばかりです…)うちのHPにおととしの本試験ですが、解説講義動画のサンプルを挙げてありますので、まずは、ちゃんとレベルをチェックしておきましょう。また、過去問をガリガリ解きたい方は、状況次第では手続き完了後即日学習開始できますので、ご検討のほどよろしくお願いいたします!
それでは、また。