みなさん、こんにちは。いよいよ日曜日より、官庁訪問も含めると2か月半に及ぶ長い長い本試験が始まります。皆さんの実感はともかく、数字上超売り手市場になっているため昔ほど世間の注目度は高くない上、択一試験の難易度も低下しているものの(昨年の問題を見たうえでの発言なのか?という人、2000~2002年の経済職の問題を見てみるといいですよ!)、全ての公務員試験の中で最難関ということにはいささかも変わりありません。
前回のブログにも書いたように、私は、受講生激励のために毎年渡している暗記科目の直前チェック集作成に追われています。まあ、多少なりとも役に立つ御守といったところでしょうか。試験はみなさんのこれまでの勉強度合いを披露する場なので、これまで使用してきた教材をたくさん持参しても実際には、ほとんど開く機会はありません。例年、専門科目用の教材をたくさん持参する受験生をよく見かけますが、そもそも、試験会場は8時にならないと開かない上、受付は試験開始30分前にならないと始まらないから、外で行列に並ぶか、ぼけーっと待つしかありません。さらに、先に実施するのが専門科目ですから、持参する意味があるのは、むしろ午後に実施する基礎能力試験用の教材です。
そんなわけで、ちょっとした空き時間に確認するのにちょうどよい分量でかつ、例年の試験で問われる論点に絞ったコンパクトなチェック集を例年受講生向けに用意しています。自分で言うのもなんですが、結構、精度は高いと思いますよ!WEBのみの方は、見かけたらお声掛けください。で、終わったら飲み会なんかしないで(いつでもできるでしょ?)、翌日に公表される正答番号を基に自己採点しましょう。法律区分の方は1次試験の倍率が単純計算で10倍になりますので、気が気でないと思いますが(正直、一昨年並みの点数になるのではないかと危惧しています)、経済区分および院卒行政の人は、これまでの試験勉強に関して後ろめたさを感じない限り、1次落ちすることはないので、択一試験の夜のうちに、一枚でもよいのですぐに記述の答案作成を開始しましょう。
と、毎年こういうことを書くと必ず、「そんなこと言ったって、緊張するし、択一試験終わったら放心状態になるから無理だ!」と言い返してくる学生がいるのですが、そういう人はもう少し日頃からデータと親しくお付き合いする習慣を持つべきだと思います。国家公務員総合職試験は完全な2次重視試験(まあ、一番大変なのは官庁訪問ですが…)です。よく、「2次は5割ちょい取れれば大丈夫!」ということを言っている人がいますが、その言葉は半分正しくて、半分はとんでもない誤解です。過去の試験結果のデータを見れば明らかなように、2次試験の専門記述は平均点が50%(法文系の場合30点前後。ただし、院卒行政は基本的に学部生より出来るはずなので、もう少し平均点が高くなります)になるように採点されています。
ただし注意すべきなのは、ここでいう平均の母数は何か?という点です。当然ではありますが母数は2次試験受験者です。つまり、5割ちょいという数字の意味は、10問中5問正解といった絶対的なものではなく、相対評価に基づくものなのです。当たり前ではありますが、2次試験の方が、受験生は皆真剣です。で、この中で平均を超えることの方が1次試験で例年の合格最低点を超えることより、はるかに緊張を強いられます。だからこそ、最初から気合を入れすぎると、後が続かなくなるのです。長期プランで試験に臨みましょう。
で、前回に続き宣伝になりますが、2次対策として従来、受講生でない人向けには、在庫分に限り過去問題を販売するくらいしかしてこなかったのですが、今年のCIMAアカデミーは、教養区分合格者が全員経済区分を受験しないため、コース生について寂しくなってしまったので、若干名ですが2次直前対策ゼミ生を募集します!詳細については、下記URLをご覧ください。
それでは、また。今日はいつもより短いですが、試験頑張ってください!