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択一も大事だけど2次試験も意識しましょう


 みなさん、こんにちは。受験会場も通知され、受験モードも高まってきたことかと思います。私はというと、今年の東京の経済区分試験会場が、自宅からあまりにも遠くになったため(同じ23区内とはいえ、完全な南北縦断を強いられ軽く1時間以上かかってしまいます…。昨年までは早稲田大学だったので便利だったのですが…)、毎年試験会場で受講生に配布している「時事・経済事情直前チェック集」を今年は取り止めたい気分になりました。

 でも、受講生からは「ですよね…。なんだか申し訳ないです」とLINEが返ってきただけで、「今年はこなくていい」と誰も言ってくれないので、今年も続けます…。コース生の方は顔と名前が完全一致しているので問題ないですが、単科生の方については、皆さんは私の顔がわかっている一方、私は皆さんの名前しかわからないので、お声掛けください。受け取って損はない代物ですよ!

 前回のブログで、本試験までの残り期間は事情系科目を最優先にしましょうと言っておきながら、一週間もたたないうちに2次対策の話をするのも気が引けますが、択一の勉強が伸び悩んでいる人こそ、ミクロ、マクロ経済だけでもいいので2次対策(具体的には近年の過去問)を始めるべきだと私は毎年強く主張しています。理由は2つあります。一つは、択一試験の理論系科目の文章問題対策として、近年の2次記述問題は理論強化素材として極めて優れているからです(特にマクロ!)。もう一つは、たとえ択一試験を合格最低点ギリギリで通過しても、2次試験の全てにおいて平均よりもほんの少し上の出来で最終合格できるからです(経済区分の場合)。

 総合職受験者といえども、頭では分かっていても逐次的反応(択一試験が終わるまでは択一対策のみ、2次対策といっても、一次合格発表までは勉強に集中できない、2次筆記試験が終わるまでは面接のことはほったらかし…)しかできない人が多数を占めています。言い換えれば、ほんの少し、先の世界をイメージできて、行動に移すことができる人ならば、結果も必ずついてくるということです。「スーパースターが官僚として採用されるのではなく、採用された者が職務経験を通じて、受験者にとっての憧れやスーパースターに成長する」ということをしっかりと理解すべきです。

 3~4月にかけてOB訪問を体験した受験生も多いことと思います。そして、概して興奮気味で感想を語ると同時に、「自分は果たして一緒に仕事をしていくだけの能力があるのだろうか?」と不安がるのが通例です。ちなみに、どんな人に会ったのか尋ねてみると、私のかつての教え子というケースもちらほら増えており、興奮気味に語る学生には悪いのですが、学生時代の現職員のことしかイメージできず時間が止まっている私には、「○×△□※?!(どんな表現が入るのかは、ご想像にお任せします)」という、居心地の悪い気持ちに襲われます。受験生には、皆さんと私の間のこうしたギャップがどこにあるのかをしっかり考えてほしいと思います。そうすれば、雲の上にいるような人が採用されるのではないことに気づき、自信を喪失する必要もなくなるでしょう。

 特殊な能力を有する人だけが採用される試験ではないということがわかったら、ほとんどの人が択一対策で必死になっている中、少しでも早く2次対策を始めたほうがいいですよ(要するに、実際に論文を書く作業をするということ)。宣伝になりますが、2次対策として従来、受講生でない人向けには、在庫分に限り過去問題を販売するくらいしかしてこなかったのですが、今年は教養区分合格者が全員経済区分を受験せず、寂しくなってしまったので、若干名ですが2次直前対策ゼミ生を募集します!詳細については、下記URLをご覧ください。

 なお、場所についてですが、5月より別会場で実施します(とはいえ、最寄り駅は今までと同じ飯田橋で、今までの会場と直線距離にして50mほどしか離れていませんが…)。今日明日中にHPを更新しますので、ご検討いただければ幸いです。

 それでは、また。


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