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「公」ばかり語らず、自分についてしっかり想いを馳せること!


 みなさん、こんにちは。官民問わず、説明会が頻繁に開催されていますが、あまりにも足繁く通いすぎて、肝心な試験勉強が疎かになっていませんか?(教養区分合格者の方や官庁訪問再チャレンジ組の方は、公務員以外のところにも、ちゃんと足を運んでくださいね)この時期くらいになると、受験生側も第一志望の省庁が固まりはじめ、志望動機を練り始めます。

 実際に口に出すかどうかはともかく、たいていの人は「公」なるものを志望動機に入れてくるかと思います。「公」と「私」については、これまでもこのブログで何度となく書いているので、ここで何がしかの定義をするつもりは全くありません。「公」なるものへの関心の高さを前面に出してアピールすることは、時として失笑、下手すると相手の怒りを買う結果につながりかねないことだけは心に留めておいてほしいと思います。

 世の中に企業人と呼ばれる人は多数いますが(規模ははるかに小さいけれど、私だって法人代表です)、パブリック・マインドに関して、そうした人々が公務員に比べて見劣りするとは到底思えません。もちろん、サービスの対価としてお金はいただきますが、皆、自分が手掛ける事業を通じて社会に貢献したいという意識は強く持っています。言語化していないからといって、何も考えていないわけではありません。ゆえに、「公」なるものへの関心の高さ、それ自体は志望動機になりません。

 志望動機にならないどころか、最悪、自分や周囲に害悪を及ぼしかねません。もちろん、「公」なるものに関心が高いことは立派なことですし、そうした姿勢をずっと持ち続けられることは、すごいことだと思います。しかし、強すぎる思いは、往々にして「べき論」へと転化していきます。自分の心の奥底に留めているのならまだしも(それだって、限度があります。場合によっては、誤った責任感の強さへと転化して、心身に不調をきたす結果にもつながりかねません)、周囲に同調を求めるようになると、外部不経済以外の何物でもありません。

 説明会や官庁訪問(または、それらの対策と称する自主的な勉強会)において、必ずと言っていいくらい、「公」なるものへの意識が非常に高い人が現れます。もしかしたら、あなたがたがそうした人物になるかもしれません。繰り返しになりますが、私は、「関心を持つな!」と言っているのではありません。「自分の感情を押し殺すくらいの使命感に転化させたり、周囲に同調を求めたりするな!」と言っているのです。

 これだけ書くと、「じゃあ、志望動機に何書けばいいんだ?」とキレ気味になる人も出てくるでしょう。でも、私には答えがありません。というより、日頃から講義で接している学生ならば、個人の性格等もある程度把握できているので、その人の内面を掘り下げる作業を手伝うことで、その人ならではの志望動機を作り上げることはできますが…。

 以前にもブログに書きましたが、あなた方が今やっていることは職探しです。職は、それ自体目的ではなく、手段にしか過ぎません。目的とは、たった一度しかない自分の人生をよりよく生きることです。ただ、よりよく生きたかどうか、本当に評価を下せるのは死ぬ間際です。すなわち、皆さんが今行っていることは、経済学でいうところの「事前の段階における効用最大化」言い換えれば、期待効用の最大化です。使命感を持つべき対象は、仕事ではなく、「自分がよりよく生きることができているかどうか」でしょう。

これから就活に臨む人あるいは内定先へ就職しようとする人に表題のようなことを言うと、評論家気取りのエゴだという誹りを受けることでしょう。それでも、あえて言います。もう少し自由になりませんか?受験生はこれからますます自分について考える余裕がなくなってきます。内定者も歓迎ムードがある一方で、右も左もよくわからない状況が続きますから自分を見失うことでしょう。そんなときには、「そもそも自分が最も強い使命感を持つべき対象はどこなんだ?」と思い返してみましょう。「自分がよりよく生きること」という答えに行き着く限りは、まだ大丈夫でしょう。それでは、また。


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