またまた、ご無沙汰してしまいすみません(前回のブログ更新から2か月以上経過してしまいました…)。ほんの数年前までとは異なり、受験生や関係者を除けば全く注目もされなくなってしまいましたが、昨日、金曜日は教養区分最終合格発表がありました。合格した皆さん、おめでとうございます!でも、合格は単に官庁訪問の権利を得ただけであり、これからの過ごし方次第で全くの無駄になりますので、官庁だけでなく民間も視野に入れた就活を続けてくださいね!一方、残念ながら2次落ちした方も、モチベーションさえ維持できれば春試験は教養区分に比べはるかに楽なので(試験問題が易しいという意味ではありません!)、早く試験勉強再開してくださいね。
今回、うちは見事全員最終合格しました!教養区分の受講生自体少ないのですが、東大生ゼロの状況での結果なので(もちろん、日頃協力関係にあるアガルートさんの学生さんの指導も私は担当しており、そこでは司法試験の予備校ということもあってか、東大、京大生が多くいましたが…)、私もちょっと驚きました。教養区分は試験科目の内容から明らかなように、18歳までの努力が大きくモノをいうので、過去の受講生を見ても本当に東大生が有利なんですよね…。
でも、今回の結果に不思議な点は何もありません。官僚不人気に加え長引くコロナ禍を受け、「東大生がいなければ、早慶、一橋、それもままならなければ○○大や✕✕大…」と都内で官僚志望の学生を必死に探すのではなく、地方の主要大学にいる優秀な学生に関心を持ってもらえるよう、いち早くオンラインによる受験指導を充実させるとともに、彼らが変な噂に惑わされ官僚志望のモチベーションをなくさないよう、東京の学生が持っているものと同等の情報をしっかり伝えてきた結果だと認識しています。
加えて、コロナ禍で対面の説明会開催が困難という事情により、各省庁がオンラインの説明会に舵を切ってくれたことも、地方の学生には大きくプラスに作用したものと思います。事実、今回の教養区分において、受験地が大阪の合格者が東京のほぼ2割を占め、13%程度にしか過ぎなかった従来の状況から大きく改善しました。微力ながらも、うちも貢献できたのではないかと自負しております。
でも、最終合格は、あくまでも来年夏の官庁訪問の権利を早期獲得できたにすぎません。合格で安心してしまい、その後の学生生活を漫然と過ごしていたら、せっかく獲得した他学生に対する優位性も無に帰してしまいます。合格した人は、これから来夏までかけて、大学での専攻や憧れから離れて、自分の性格と真摯に向き合うことで意中の省庁を見出してください。できれば、民間企業にも目を向けることで、「なんで、そこまでして官僚に拘るのか?」と自問自答し続けてください。官庁訪問は、最終合格者をさらに3分の1以下に絞り込む場なのですから、入念な自己分析と誰が相手でも明確に自己を伝える能力は必須です。
一方、残念な結果に終わった人についてですが、たしかに今回は2次試験受験者のうち、3分の1しか不合格者がいない上、2次試験の科目はそのすべてが人物を見るものなので、相当落ち込んでいることと思います。自分のところの学生とは別に、アガルートさんの学生を10名ほど見てきましたが、その際、何人もの学生から「コロナ禍で民間就活の不透明さは依然高いので、今回ダメだったら専門科目の勉強をやる時間的余裕もないから民間に切り替える!」と言われました。でも、今回の結果だけで諦めてしまうとすれば、正直もったいないと思います。
本番は春試験ですし、こちらの方がはるかに合格までの垣根は低い上、教養区分1次試験を通過したのですから、多くの総合職志望者に比べて依然優位性を有しています。今回の苦い経験をばねに本腰を入れればいくらでも結果はついてきます!もちろん、官僚への魅力が薄らいでしまったのでしたら無理にとは言いませんが、自分の可能性を広げておきたいという気持ちが強いのでしたら、3年生の時点で無理に進路を狭めるのはあまりにも勿体ないです。就活や大学のレポートで専門科目の勉強時間がとれないというのでしたら、弊社は経済区分しかやっていませんが、教室に来なくてもオンラインで直接指導が受けられますので、大学にもよりますが非経済学部でも半年もあれば最終合格レベルには到達しますよ(事実、最近は筆記試験での不合格者は出ていません)。
「経済区分で受験してみようかな」と少しでも思ったら、お気軽にご連絡ください。コロナ禍で事前予約とさせていただいていますが、来校しなくても、Google Meetによるオンラインで受講相談に対応いたします。
久しぶりの投稿なのにいつもより短いですが、今日はこの辺で。
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