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こんなこといつまでも続けていたら、誰も官僚目指さなくなります!

 本当にご無沙汰しています。これが今年最初(!)のブログです。いろいろ思うところあって今年に入って予備校のブログは更新していませんが、営業はしています(笑)。時節柄、連日受験生の指導や2次専門記述問題集の発送等で疲労が蓄積しており、HPの更新も滞りがちですが、2次専門記述や官庁訪問対策でお悩みの方、オンラインによる相談は随時受け付けていますので、ご関心のある方はお早めに行動されることをおススメします。


 今週、思いつめた表情の学生から、下記のHPの記載内容について相談を受けました。

https://www.meti.go.jp/information/recruit/kanchohomon/kanchohomon_sogo.html


 正直、これはアウトだと思います。このブログは、受験生のほか、現職官僚や予備校関係者の方が主な閲覧者ですが、知らない方のためにお話ししますと、今年の国家公務員総合職試験の官庁訪問は6月23日がスタートです。ただし、コロナ禍の影響で第1クールが全てオンラインになったため、最終合格前の6月14日から事前予約開始となっています(当然ES提出等を要求するところもあります)。ゆえに、実質的には合否が定かでない段階から官庁訪問が始まっているともいえます。


 でも、添付のHPの記載では、「経産志望するのならば2次専門記述試験翌日の5月24日のイベント参加が必須!それだけじゃなくて、後々のイベントも当然参加ね!」と受験生に参加を強制しているようなものです。ちなみに、第1ターム、第2タームと銘打っている4日程はあくまで、全省庁申し合わせによる「対面による業務説明会」に過ぎません。参加の有無が官庁訪問に影響するようなことはありませんし、あってはいけません。しかし、第1ターム、第2タームなんて言い回しからは、昨年の合格権利を行使して官庁訪問に臨もうとしている受験生には、昨年の悪評しかきこえてこない事前面談会を想起させ、彼らを必要以上に苛立たせる結果になっています。


 今年の総合職試験は全体として前年比14.5%の大幅減ですが、そのなかでも、経済区分は23.5%減と、全区分で最悪の状況となっています。仮にも経済官庁を名乗るのならば、この現実をもっと深刻に受け止めるべきです。それを、相変わらず、「ウチを志望するならば申し合わせ事項なんか関係なくいち早く意思表明しないとダメだよ!」なんて、ただでさえ緊張を強いられている受験生に対し、必要以上の気遣いを要求していたら、優秀な学生は見限って他業界に流れるだけです(事実、日銀はじめ政府系機関は現在、最終選考に差し掛かりつつありウチの学生も何人も参加していますが、ここで決まったら官庁訪問しないと宣言しています)。


 予備校講師の傍ら、毎年延べ1000名近い学生を大学で指導している立場として言わせてもらうと、ひと昔前ならば、周囲よりも先んじて情報を察知することに優越感を抱く学生が多かったと思います。しかし、現在の大学生の多くは多様性を重視する傾向にあることから、ルール違反といっても過言でない情報を先んじて入手した一部の層だけが有利に働くやり方は、忌み嫌うべき存在となっています。


 ゆえに、経産省の採用のやり方は時代錯誤以外の何物でもなく、しかも、全体のパイが急減しているにもかかわらず自分さえよければよいというやり方は、経済学でいうところの共有地の悲劇の典型例そのものです。そこには、経済区分申込者が前年比23.5%減になった主犯格(もちろん、様々な省庁における不祥事も大きいでしょうけれど…)の1つであることに対する反省はまるでないと言わざるを得ません。受験生が読むものに対するデリカシーが決定的に欠けています。


 ここ数年、さまざまな省庁の不祥事に何度も怒ってきましたが、情報格差を助長する、これほど受験生への配慮が足りない文章のほうが何倍も怒りがわいてきます。それゆえ、重い腰上げて4か月ぶりに予備校のブログを再開することにしました。就職活動はどれだけ配慮をしても、どうしても情報の非対称が生じ、求職者である受験生の立場がどうしても弱くなってしまいます。それゆえ、ルールを逸脱するような行為に直面してもなかなか声を上げにくいかと思いますが、主導権はあくまで皆さんにあります。そのことだけは忘れないで下さい。

長くなってごめんなさい。

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