みなさん、こんにちは。遅くなりましたが、これが本年最初のブログになります。読者の皆様にとって、本年が良い1年になりますことを願っております。今回は最初に講演会の宣伝をします。
今度の金曜日(17日)18時半より、久米 隼人・厚生労働省大臣官房人事課課長補佐を講師にお迎えし、『これからの霞が関での働き方とキャリアを考える』と題する特別講演会を実施します。詳細については講演会テーマをクリックすれば、弊社HPの最新情報に飛びますので、そちらをご覧ください。社会人の方からの問い合わせはとても多いのですが、肝心な学生はというと、うちの受講生を除いて全く反応がありません… (厚労省の業務説明会とは全く無関係だと明記したからでしょうか?一方で、いわゆる「採用キーパーソン?」が登場する説明会だと、誇大広告紛いの内容であっても満席になるようですが…)。
年明け間もないとはいえ、現在のカリキュラムでは、どこの大学も定期テスト直前期にあたるので、公務員試験勉強は一時中断という人も多いかと思います。あるいは、全体としては相変わらずの売り手市場であるにもかかわらず、戦略系・総合系コンサル業界など一部業種では年々就活が過熱していることから精神的ゆとりをなくし、そのため、試験勉強をしなければならない公務員の志望度がすっかり消え失せてしまったという人もいることでしょう。
この年末年始の間、数名の官庁訪問アドバイザリーを行い、既合格者である学生の再チャレンジに向けた進捗状況の報告を受けましたが、昨年の官庁訪問で「今回は不採用!」とハッキリ通知されているにもかかわらず、今もなお自分の問題関心が当初のまま変わっておらず、相変わらず視野の狭さばかりが目立っていました。もちろん、一度失敗していますから、今度はいろんな説明会やその他の就職イベントに参加するようにはなっています。でも、意識が全く変わってないのです。
例えば、私が「教育を通じて社会を良くしたい!」と強い思いを抱き文科省を志望したとします(経験則上、教育から総合職への関心を高めていく人が多いから書いただけです。私、予備校だけじゃなく大学教員としても活動していますが、こんな思いを抱いたことはありません)。で、官庁訪問で切られたとして、再挑戦に向けて今度はいろんな省庁の説明会に参加したとします。でも、自分の意識改革がなければ、新たなところに参加しても、よほどのことがない限り興味なんかわかないのではないでしょうか。どこへ行っても結局は「やっぱり自分には文科省しかない!」と、一方的な感情を募らせていくのが関の山です。私には、その先に明るい展望があるようには到底思えません。
今回のブログのタイトルにあるように、私は日頃、受講生に「半径5mの志望動機から早く脱却しろ!」と言っていますが、それは「とっかかりとしては身近な経験から関心を抱くことは全く悪くないどころか、むしろ素晴らしいことなのだが、そのときの感情で後の行動を縛ることなく、興味を持って初めて見聞きするもの全てに向き合ってほしい」という意味で使っています。
自分の中に揺るぎない物差しを持つことは決して悪いことではありませんが、あまりにもそれが強すぎると、初めて見聞きすること、出会う人全てを自分の物差しに当てはめて、結果、無意識のうちに粗探しをしがちです。説明会や初めて出会う人に対して、最低でも必ず1つは良いところを見つけ、それをちゃんと口に出して相手に伝えることを習慣づけてみてはどうでしょうか。きっと相手も反応するでしょうし、その結果、当初見えてなかったものが見えてくると思いますよ。ただ漫然とあちこちに顔を出して交流関係を増したり知識を仕入れるだけでは、好奇心の強さはおろか、協調性のアピールにすらならないと思います。
冒頭にあげた17日(金)の特別講演会は、既に書いた通り厚労省の業務説明会とは全く無関係です。さらに、大学の定期テストが近いことから、損得勘定で考える人には参加のインセンティブはないでしょう。また、参加しなかったところで、就活においてマイナス評価が下ることもありません。でも、厚生労働省改革若手チームによる『厚生労働省の業務・組織改革のための緊急提言』の代表である久米君の話は、彼が寄せてくれたメッセージを読む限り、職業としての国家公務員を理解する上で最高の教材の一つになるだろうと思います。きっと、皆さんの視野を大きく広げることになるでしょう。
当日はセンター試験前日で大学は立ち入り禁止のところがほとんどのはずです。いくらテストが近いとはいっても、ずっと机に向かってるわけではないでしょうし、たった2時間程度の講演会も聞けないくらい切羽詰まってる状況で、職業人として時間のやりくりが上手くできるとは到底思えません。今春受験予定の方は勿論、1,2年生で就職先として国家公務員に興味のある方は予備校選びも兼ねて、HPをご覧の上、是非お問い合わせください。
それでは、また。
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